香港版『セルラー』は“生身”のアクション満載で別物に!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
香港版『セルラー』は“生身”のアクション満載で別物に!

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香港版『セルラー』は“生身”のアクション満載で別物に!

キム・ベイシンガー主演のサスペンス『セルラー』(04)を、『プロジェクトBB』(06)などのヒットメーカー、ベニー・チャンが、『コネクテッド』(8月1日公開)というタイトルでリメイク。香港映画界がハリウッド映画を初めてリメイクした本作は、ド迫力のアクションが肝の映画に仕上がった!

『セルラー』は携帯電話と固定電話を小道具に使った、知る人ぞ知るサスペンス映画。ジャッキー・チェン映画のアクション演出で知られるベニー・チャンの『コネクテッド』では、その巧みな設定を活かしつつ、得意のアクションで勝負している点が面白い! その撮影秘話を聞かせてもらった。

『セルラー』は広大なアメリカ西海岸が舞台だが、『コネクテッド』では香港ロケを行った。ロケ地の違いは、映画にどんな面白さをもたらしたのか?

「『セルラー』は西海岸の広々とした砂浜が、のんびりしたイメージを与えました。でも、私がリメイクするなら、より刺激的でスリリングな物語にしたかったので、都会でロケをしたいと思ったのです。たとえば、『セルラー』では道が広いので渋滞はしませんが、『コネクテッド』のカーアクションでは渋滞があって、カークラッシュを引き起こします。また、用水路や市街地を猛スピードで走ったり、反対車線に突っ込んだりするカーアクションによって、ストーリーの緊迫感を一層増すことができますから」

今回、アクション演出でいちばんこだわった点は?

「リアルさと臨場感を感じてもらうことですね。だから、カーアクションでも空港での格闘シーンでも、CGを使わず役者たちにやってもらいました。この作品ではリアリティにこだわる必要があると思ったので、よりリアルに見せるためにそうしたんです」

撮影が最も難しかったアクションシーンとは?

「難しかったアクションというよりも、いちばん難しく思ったことは、オリジナル版の『セルラー』と比較されることですね。香港のアクション映画は世界において高い評価を得ているので、プレッシャーと責任を感じました。だから、アクションの素晴らしさやスリルの面で『セルラー』をはるかに超えなければならない、と心がけたんです。例えば、『セルラー』ではカーアクションがそれほど多くなかったのに対し、『コネクテッド』ではスケールの大きいカーアクションを取り入れ、より緊迫感を感じるようにしました」

最後にお約束として聞いてみたい。監督は今後ハリウッドでメガホンをとってみたいと思っているのだろうか?

「実は、これまでハリウッドから、いくつかの話を持ちかけられました。ほとんどがアクション映画でしたが、今までの香港のアクション映画とほぼ同じような内容だったので、興味をもてませんでした。また、私が撮りたい脚本があったとしても、ハリウッド側は事前に準備をしたり、条件をクリアするのに長い時間がかかるのでしょう。ハリウッドで監督することは、まったく視野に入れていないわけではありませんが、素晴らしい脚本に出会うチャンスがあったら、その時に考えますよ」

ベニー・チャンのリメイク作品『コネクテッド』は、ハリウッド映画『セルラー』の高い満足度を超えられるか!? ベニー・チャンが香港映画界の威信をかけて放つ本作で、香港映画の底力を再確認して! 【Movie Walker】

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