常盤貴子、池松壮亮に髪を切られて「ヒヤヒヤした」
東陽一監督最新作『だれかの木琴』(9月10日公開)のプレミア試写会が8月16日にスペースFS汐留で開催され、常盤貴子、池松壮亮、勝村政信、 佐津川愛美、東監督が登壇。美容師役の池松に、実際に髪を切られた常盤が「ヒヤヒヤした」と素直な感想を明かした。
本作は、平凡な主婦が、ある日出会った若い美容師に執着していくさまをつづるサスペンス。常盤が徐々にストーカー化していく主婦役を、池松がその対象となる美容師役を演じている。
池松は「実際に常盤さんの髪を切らせていただきました」と撮影を述懐。「常盤さんの髪を切るのはすごく緊張するかなと思っていたんですが、あまりにも周りの大人が緊張しまくっていて、『アイツ、間違えたらヤバイぞ』という感じになっていて。だから逆に僕は緊張しなかったですね。面白かったです」と飄々としたコメントを放ちつつ、「面白いなんて言って、すみません」と常盤に頭を下げた。
すると常盤は「みんなが予定していたよりも、さらにいかれた」と、想像以上の長さを切られたことを暴露。「『まだいくんだ』って、すごくヒヤヒヤしていた」とその瞬間の驚きを振り返り、会場の笑いを誘っていた。
2人にとっては、今回が初共演。演じる役柄のため、常盤は「今回、現場ではあまり話をしないようにしていた。寡黙にしていようと思った」というが、「池松さんは、そのことをすごく理解してくれていた。もともとそうやって役を作られている方なんだと思う」と池松に信頼を寄せた。
一方の池松は「常盤さんはずっと見ていた方ですし、僕なんかが『素晴らしい女優さん』というのもおこがましい」と恐縮しながら、「どこにも寄りかからず、二本足で立っている。それがすごく孤独にも、強くも見えたし、『こうなりたいな』と思いました」と常盤から受けた刺激を告白。常盤は「ありがとうございます」と照れることしきりだった。【取材・文/成田おり枝】