“ぽっちゃり”役で7キロ増!宮崎あおいが新境地へ
人気小説家・吉田修一と李相日監督が『悪人』(10)以来の再タッグを組んだ期待のミステリードラマ『怒り』(9月17日公開)。渡辺謙、妻夫木聡、松山ケンイチ、広瀬すずら、主役級の俳優たちが顔を揃える本作で、宮崎あおいがこれまで見せたことのない“新境地”に挑んでいる!
現場に“怒”という血文字が残された未解決の殺人事件から生じた疑念が、日本全国に広がる…。物語は、東京・千葉・沖縄の3パートに分かれ、容疑者と思われる3人の男と彼らを取り巻く人々が、“愛”ゆえに翻弄されていく様を紡いでゆく。
宮崎が演じるのは、千葉パートのヒロイン・槙愛子。漁協に勤める父・槙洋平(渡辺)のもとを飛び出し、新宿・歌舞伎町で働いていたところを連れ戻される出戻り娘だ。地元に帰った愛子は、事件の容疑者によく似た流れ者の田代哲也(松山)と偶然出会い、恋に落ちる。
天真爛漫で人一倍やさしい反面、自分でも無自覚に際限なく人に尽くしてしまう性格の愛子。登場シーンでは、身も心もボロボロになってベッドに横たわる姿を披露。これまで清楚なイメージの役柄が多かった宮崎だけに、そのギャップに驚かされてしまうだろう。
さらに圧巻なのは、愛する哲也の容疑に対して疑心暗鬼にさいなまれ、唇を震わせて泣きじゃくる演技だ。人間の内面をさらけ出すような彼女の生々しい演技は、本作の大きな見せ場となっている。
加えて宮崎は、原作の愛子のイメージに近づけるため、今回なんと約7キロもの体重増量を敢行!スレンダーな魅力の彼女が、ほぼノーメイクで“ぽっちゃり系”の愛子になりきっており、過去にない大胆な役作りをしている。
この難役に体当たりで挑戦した宮崎は「李監督は飴とムチなので、たまに小さな飴をくれるんですけど、基本的には追い込まれていく感じ。人生の中でいちばん濃厚な2週間でした」と、確かな手ごたえを感じたよう。本作で見せつける宮崎あおいの“女優魂”をぜひスクリーンで堪能してほしい!【トライワークス】