日本ではありえない!?神秘の国インドの驚くべき習わし!
『男と女』(66)を手がけたフランス映画界の巨匠クロード・ルルーシュ監督最新作『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』(9月3日公開)。インドを旅する男女の恋愛を描いた本作では、旅の醍醐味ともいえるアッと驚く光景を追体験することができる!
インドといえばコレ!ガンジス川での沐浴
本作は、不妊に悩まされるアンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と、仕事に疲れたアントワーヌ(ジャン・デュジャルジャン)が巡礼の旅に出る物語。電車、バスを乗り継ぎ、ガンジス川にたどり着いた2人は、さらに小舟に乗り込み、1000万人以上が集まると言われる沐浴の聖地メーラに向かう。この地ではどこを見回しても人、人、人!川辺に群がる人々が、川の水で身を清める圧巻の光景に、思わず言葉を失ってしまうはず。
仏教の国インド!苦行者の技がヤバい
沐浴を終えた2人は、ドキュメンタリー映画を撮影していた外国人旅行者と出会う。その男の紹介で目の当たりにする苦行者の技が、とにかく人間離れしているのだ。全裸の苦行者が取り出したのは1本の棒。おもむろにそれに男性器に巻き付けると、太ももとお尻を使い巧みに棒を固定!するとその棒の上に別の男性が乗るという、見ているこっちが顔をゆがめたくなるような荒業を披露する。精神と肉体が分離しているから痛みを感じないらしいが…。
抱きしめることで病を治す!“聖母”アンマ
旅を続ける2人の最終目的は、3500万人以上を抱擁してきた“抱きしめる聖者”と呼ばれるアンマに会い、抱擁を受けること。信者たちの言葉にしっかりと耳を傾け、愛で包み込んでいくアンマ。その神聖な行為には、思わず肩を震わせ、咽び泣く信者の姿も。このアンマは実在する人物で、本名はマーター・アムリターナンダマイー。映画の重要な登場人物として、本人役で出演している。クロード・ルルーシュ監督も「アンマには神々しさがある。私は人生で数千人と出会ってきたが、彼女は最も印象深い人の1人だ」とコメントしており、彼女を映画に収めたかったと明かしている。
普段なかなか目にすることがない異国情緒にあふれたインドの魅力を、ユーモア交じりに堪能できる本作。きっと、神秘の世界へと誘ってくれるインドの旅情を、お手軽に楽しめるはずだ。【Movie Walker】