78歳にして超現役!?5人の妻がいる巨匠が明かした恋愛の極意
互いにパートナーがいえる大人の男女が、インドで出会い心を通わせていく恋愛映画『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』(9月3日公開)。洒落っ気たっぷりの男女の掛け合いが魅力の本作でメガホンを握るクロード・ルルーシュ監督が、自身の経験に基づいた恋愛の極意を語った。
ズバリ「私にとって愛とは、あらがうことのできない麻薬のようなものだ」と語るルルーシュ監督は、ご存知、あの『男と女』(66)を手がけた恋愛映画の巨匠。プライベートにおいても、18歳以降絶えずパートナーがおり、5人の妻と7人の子供、6人の孫がいる、まさに恋愛マスターだ。
「愛は人間にとって、一番の関心事で、人生を物語るうえで欠かせないものなんだ。愛は混沌としたものであるがゆえに、驚く展開になる可能性があるんだ」いう信念のもと、男女にまつわる映画を撮り続けてきた。
本作は、そんなルルーシュ監督の恋愛哲学が投影されているかのような主人公アントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、機知に富んだ会話を武器に女性を魅了してしまうプレイボーイ。女性を取っ替え引っ替えしながら生きてきたが、最後には本当に大切な人の存在に気づくというストーリーになっている。
「私の作品や私の人生でも女性たちが重要な役割を担ってきたが、彼女たちのおかげで、今の私がある」とのルルーシュ監督の言葉通り、実は本作には、現在のパートナーであるヴァレリー・ペランが脚本に協力しているそう。
最後に、「恋愛においては、共通性よりも補完性が大事。自分と違う持ち味のある相手の方が、長く続けられる。恋愛にトラブルはつきものだけど、それを面倒がってはいけないんだ」と極意を語ってくれたルルーシュ監督。彼の真骨頂を堪能できる本作をぜひスクリーンで鑑賞していただきたい。【Movie Walker】