新海誠監督、『君の名は。』の大ヒットに「実感はゼロ」。神木&上白石への無茶振りが炸裂

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新海誠監督、『君の名は。』の大ヒットに「実感はゼロ」。神木&上白石への無茶振りが炸裂

アニメーション映画『君の名は。』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が9月3日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、神木隆之介、上白石萌音、新海誠監督、音楽を担当したRADWIMPSが登壇。新海監督が「ここにいる立っている皆さん、ここに立っていないたくさんの方々の努力と才能、熱い気持ちに支えられて作った映画。誰にでも胸を張って差し出すことのできる映画ができた」と作品に込めた思いを語った。

田舎町で暮らす女子高生・三葉と東京で暮らす男子高生・瀧が、心と身体が入れ替わる不思議な体験を通して成長していく姿を描く本作。先月26日に公開され、週末興行ランキング第1位を獲得。2日までの8日間で観客動員数212万7800人、興行収入27億1200万円を記録するなど、社会現象ともいうべき大ヒットとなっている。

新海監督は「本当ですか?ちょっとウソっぽい」とお茶目に語り、「実感はゼロですね。ちょっとよくわかっていない。ひたすらありがたいなと思います」と感謝の思いを口にしていた。

また、お気に入りのシーンを聞かれた上白石が、「瀧が『三葉』という一言。あれはどうしようもなくキュンキュンした」と微笑むと、新海監督は「ちょっと言ってもらいましょうか」と瀧の声を演じた神木に無茶振り。三葉役の上白石と「ちゃんと向き合って言ってくださいね」と演出し、神木は照れながらも「三葉」と瀧の演技を披露した。

音楽を担当したRADWIMPSへの思いを語ったのが神木で、「野田(洋次郎)さんのブレスにはすごく色気がある」と心酔しきり。新海監督は「そのブレスももちろん良いんですが、ふたりのブレスも僕はすごく好き」と神木と上白石の演技を褒め称え、「『入れ替わっている』というセリフの前に、ふたりが息を吸うじゃないですか。あれもやってください」と再び無茶振りを炸裂させた。すると神木と上白石は、熱を込めて実演。新海監督のサービス精神により実現した生セリフに、会場も大盛り上がりだった。

この日は、RADWIMPSがサプライズで登場し、野田洋次郎が生歌を披露。上白石との即興コラボで会場を沸かせた。新海監督は「まさかRADWIMPSが来てくださるなんて、1ミリも想像していなかった。2年間作ってきたことへの、ご褒美のような幸せな時間でした」と喜びを噛み締めていた。【取材・文/成田おり枝】

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