北野武もアル・ゴアもジャンプするユニーク写真とは？

ワンアイデアな写真だけど、そこから奥深いものが見て取れるユニークな写真展が9月に開催される。それは、カンヌ国際映画祭に出席した各界の著名人にジャンプさせて、その姿を撮影した写真を集めた、その名も「ONE JUMP！」展だ。

本展は、カンヌを訪れたアメリカ元副大統領アル・ゴアや、女優のモニカ・ベルッチ、映画監督の北野武など、モデルになった人物が飛び跳ねる瞬間を切り取ることで、そのジャンプの仕方や表情に思いがけない一面を発見できるという写真を集めている。

これらを撮影したのは、ロバート・キャパやアンリ・カルティエ＝ブレッソンらが立ち上げた世界屈指の写真家集団「マグナム・フォト」所属のアレックス・マヨーリ。彼によると、「ジャンプをする瞬間、人はジャンプに集中するので、その人を覆っている仮面が剥がれ落ちる」という。これは、彼の先輩であるフィリップ・ハルスマン(1906〜1979)の名作「Jump」へのオマージュだ。

「ONE JUMP！」という名前の由来は、アル・ゴアがスケジュールに追われていて「やるけど、ワンジャンプだけだよ！」と返事したことが元になっている。マヨーリが言うには、「たいていの人はワンジャンプでしたが、2回、3回と飛んで楽しんでくれた人もいました。カンヌ国際映画祭で、たくさんのカメラマンのフラッシュ、テレビインタビュー、記者会見が巡る中、ここのジャンプ・スタジオは、軽い運動をしてリラックスできる、ゲームセンターのような、子どもの頃の遊び心を思い出させてくれる場となりました」とのこと。

腕に覚えのある写真家が撮った、普段メディアで目にする著名人が見せる違った表情を楽しんでみるのも面白いかも。詳しくは　http://ringcube.jp/　にて。【MovieWalker】