徹底解説!あのエロカワ極悪ヒロインを演じた本人が丸裸にする!
個性豊かな悪役たちが団結し、さらなる巨悪に立ち向かう『スーサイド・スクワッド』(9月10日公開)。この悪党軍団の中で特に目を引くのが、エロくて、キュートで、クレイジー!という最高のヒロイン、ハーレイ・クインだ。
この度、ハーレイ役のマーゴット・ロビーが初来日を果たし、インタビューに応じてくれた。超強烈キャラ、ハーレイの性格から役作りまで、演じた本人の言葉で徹底的に解説!
「ハーレイは自分よりも力のある者が好きなの」
「ハーレイはこの映画で新しい仲間たちとチームを結成するけど、その一員で凄腕スナイパーのデッド・ショットがリーダーだと察すると、自然とその傍につくの。そこがすごく興味深いキャラクターだと思ったわ」。
「バットマン」シリーズの大人気ヴィラン(悪役)で、アメコミ界きっての狂人ジョーカーに恋い焦がれるハーレイ。マーゴットはこのキャラクターに惹きつけられ、コミックスからそのバックグラウンドを徹底的に調べたという。
「もともとコミックスでは、道化師をモチーフに作られたキャラクターだった。だから道化師についても調べてみたら、『道化師は必ず主人を持つ』ということが分かったわ。ハーレイも自分よりも力のある者についていく、リーダーを支えることを好むキャラクターだから、道化師と共通しているところがあると思ったの」。このリサーチが、ハーレイの特徴を掴む大きな手掛かりになったようだ。
「ジョーカーへの愛は理性ではなく精神的な依存」
ここまでは“内助の功”的な印象を受けるハーレイだが、もちろんそんな慎ましい娘ではない。ジョーカーに“PUDDIN”(=プリンちゃん、ハーレイがジョーカーに付けた愛称)と書かれた首輪をつけるなど、その愛情は深く、とにかく狂っている。
これにはマーゴットも苦笑交じりで「もともとは精神科医をしていたくらい、頭が良くて、クールで、魅力的な彼女が、どうしてジョーカーみたいな男を愛しているのか、まったく理解ができなかったわ(笑)」と、当初はハーレイのメンヘラな一面に困惑したそうだ。
そんなマーゴットの役への理解を手助けした作品がある。「ハーレイを演じる上で、『フール・フォア・ラブ』という戯曲を参考にしたの。共依存の男女の物語なんだけど、もはやお互いの存在が中毒になっている。この関係性は、特にハーレイのジョーカーに対する想いに近いと思ったわ。精神的な依存があるんじゃないかなって」と、ハーレイがジョーカーに惹かれるのは、もはやドラッグに近いものだと理解したそうだ。
「ハーレイの完璧じゃないところが一番好き!」
そんなハーレイはコミックスでも1、2を争うほどの人気キャラクター。それゆえに「ファンの想いを踏みにじりたくなかった」とマーゴットは言う。「どうしてハーレイがこんなにファンに愛されるのか、理由が知りたくて、ネット上にあるファンのコミュニティをのぞいてみたの。そしたら、ファンたちはハーレイのジョーカーに対する忠誠心まで大好きだってことを発見したわ」。その事実がマーゴットには、衝撃的だったという。
「その時、完璧ではない、欠陥や脆い面を持ったものに人間は惹かれるんだなって気づいたの。今回の映画で私が最も悩まされた“ハーレイのジョーカーへの愛情”が、結果的にハーレイの一番好きな側面になっていたわ」と、彼女自身もキャラクターに魅了されていったという。
劇中ではハーレイ・クインとして、ハチャメチャでクレイジーな演技を披露しているマーゴット。だが、その裏には確かな下調べと、独自の分析があったことが分かった。マーゴットの素顔は、気まぐれなハーレイとは180度異なった、まさにプロフェッショナルそのものだった。【取材・文/トライワークス】