庵野秀明総監督、『シン・ゴジラ』続編は「もういい」。“虚淵版ゴジラ”にはエール!
大ヒット中の映画『シン・ゴジラ』(公開中)の「全国一斉!発声可能上映」が9月15日にTOHOシネマズ新宿で開催され、市川実日子、松尾諭、高橋一生、庵野秀明総監督が登壇。長谷川博己もサプライズ登場して会場が大盛り上がりとなる中、観客からの「続編があったらやりたいですか?」との質問にそれぞれが答えた。
平成ゴジラシリーズ以降の最高動員数450万人超えを達成する大ヒットとなっている本作。この日は、発声・コスプレ・サイリウムの持ち込みOKの発声可能上映を開催。舞台挨拶の模様は全国25の劇場で生中継された。
人気キャラクター揃い踏みのイベントとあって、異様な熱気に包まれて舞台挨拶がスタートした。高橋が「ごめんなさい」と演じた安田役の名言を放つと、「かわいい!大好き!」の大合唱。松尾が「『ごめんなさい』は現場で急に生まれたんですよね。すごいでしょ!」と名言がアドリブだったことを明かすなど、舞台挨拶冒頭から大盛り上がり。さらには出席の予定がなかった長谷川が客席を通って登場すると、絶叫のような歓声が響き渡っていた。
客席からの質問にも答えることとなったが、やはり気になるのは「続編」の可能性。長谷川は「やりたいですね。映画館にこっそり2回観に行きました。お客さんと一緒に観ると、初めて映画って出来上がるんだと感じました」と本作への並々ならぬ思いを吐露。高橋も「ぜひ参加させていただきたい。すごく楽しい現場だったので、皆さんとまたあんな掛け合いができたら」と話すなど、キャスト陣が一様に前のめりの姿勢を明かした。
そんな中、庵野監督は「いや、僕はもういいです。東宝がやらせてくれない。大変だったからね」と発言。会場は「ええー!ダメ!」と猛反発で、市川も「庵野さんがやらないんだったら…」とポツリ。その後も会場から庵野監督への声援が次々と上がったが、「来年のゴジラに一言!」と来年公開予定のアニメーション映画『GODZILLA』へのコメントを求められる一幕も。庵野監督は「ああ、虚淵(玄)さんのやつ?がんばってください」とエールを送った。
さらに「『シン・エヴァ』は?」「いつまでも待ってます!」など『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』について期待されると、庵野監督は「がんばります。というか、もうがんばってます」と語り、会場から万雷の拍手を浴びていた。【取材・文/成田おり枝】