アンジー離婚の理由は、ブラピの不倫ではない裏切り行為
アンジェリーナ・ジョリーは、ブラッド・ピットによる長男マドックスへの虐待容疑でスピード離婚を決意したと報じられている。
暴力の定義は人それぞれだが、アンジェリーナは本当にブラッドの虐待だけで離婚に至ったのか。アンジェリーナの用意周到さや離婚までのスピードを考えると疑わしいものがある。本当の理由は何なのか。メディアの情報をまとめてみた。
2人の絆を深め、また決裂のきっかけともなったのが、アンジェリーナが2013年に行った両乳房切除及び再建、そして2015年の卵巣及び卵管の切除手術だった。
最初の手術後、ブラッドの献身的な支えによってアンジェリーナはついに3度目の結婚を決意。友達の少ないアンジェリーナは、その後もずっと家族だけの世界で暮らすことを考えていた。しかし2015年の手術後、アンジェリーナは閉経によって子供が産めない体になり、ある意味女性でなくなるという辛い現実を突き付けられることになった。その喪失感は相当なものだったと言われている。
アンジェリーナは、不仲の夫婦を描いた『白い帽子の女』(9月24日公開)を監督。過去にトム・クルーズとニコール・キッドマンが『アイズ・ワイド・シャット』(99)で不仲の夫婦を演じたことによって2001年に離婚した話は有名。それもあって周囲が反対したにもかかわらず、アンジェリーナはブラッドと2人で夫婦役を演じた。
もともと父親ジョン・ヴォイトの浮気が原因で、苦しんでいる母親をみて育ったアンジェリーナは、男性に対して強い不信感があった。常にブラッドの浮気を心配しながら、あえて試そうという気持ちがアンジェリーナにはあったのかもしれない。事実2人は、この撮影はとてもチャレンジングで、お互いをオープンにし、ぶつかり合いながら乗り切ったことを認めている。
そんな中、これまで子育てと裏方に徹してアンジェリーナをサポートしてきたブラッドが、ある選択をする。不倫疑惑が浮上したマリオン・コティヤールと恋人役を演じたスパイ・スリラー『マリアンヌ』(2017年2月公開)への出演だ。
アンジェリーナとブラッドが出会ったのは、同じくスパイ・スリラー『Mr.&Mrs.スミス』(05)だ。当初アンジェリーナの役はニコール・キッドマンが演じる予定だったが降板。アンジェリーナがジェーン・スミス役を演じるとわかるや否や、ブラッドが監督に電話をして、ジョン・スミス役に名乗りを上げたのは有名な話である。
その当時ブラッドは既婚者だったが、その後アンジェリーナと恋に落ちた。ブラッドがどれだけ魅力的な男性であるかを一番知っているのは、アンジェリーナ本人なのだ。
だからこそアンジェリーナは、ブラッドに『マリアンヌ』への出演を断ってほしかった。アンジェリーナと交際を始めてからのブラッドは、硬派な映画ばかりに出演。ブラッドの友人が、「ブラッドはアンジェリーナが嫌がるようなラブシーンやセックスシーンのある映画は出演しないと決めているんだ。彼女をリスペクトしているし、愛しているから」と語っていた。
またブラッド自身も「子供たちにみせられる映画に出演したい」と言っていた。にもかかわらずブラッドは、アンジェリーナが反対したマリオンとのホットなラブシーンのある映画を選んだ。
マリオンは子供も産める、美しいフランス人女優。しかもアンジェリーナとは正反対の物静かで控えめなタイプの女性だ。さらに、これまでいつも自分に合わせてそばにいてくれたブラッドが、映画撮影を優先して長期間家族と離れるということも、アンジェリーナにしてみれば、愛の冷めた裏切り行為に他ならない。離れている時間が長いほど、嫉妬心が芽生え、妄想が妄想を生んだのではないか。
会えばケンカが絶えなかったとも言われているアンジェリーナとブラッドだが、ブラッドの浮気という決定的な事実がない限り離婚はできない。しかもマリオンがはっきりと否定しているように、ブラッドとマリオンの間に不倫関係はなかったのならなおさらだ。そういった状況の下でアンジェリーナは自分を支え、また必要としてくれる子供たち、そして人道主義者としての道に没頭するようになったのではないか。
一連の出来事によるアンジェリーナの失意と怒りが、長男マドックスに厳しく接するブラッドの態度で爆発したのではないかという説もあり、子供たちを巻き込んですでに泥沼化している離婚劇は、今後どんな展開と結末を迎えるのだろう。【NY在住/JUNKO】