爆笑・田中も引く!?子育て中の山口もえの意外な一面が明らかに
7年間、閉ざされた小さな「部屋」で過ごした母と子が、その部屋から脱出し、新しい生活に復帰していくさまを描いた衝撃の感動作『ルーム』(15)。母を演じたブリー・ラーソンが第88回アカデミー賞主演女優賞を受賞したことでも話題を呼んだ同作のBlu-rayとDVDが、9月16日から発売&レンタル開始された(レンタルはTSUTAYAのみ)。
それを記念して、9月11日に、1男1女の母でもある山口もえをゲストに迎えた母娘限定の試写会を実施。上映後は映画や子育てをめぐるトークを繰り広げた。
映画の感想を聞かれた山口は、「この作品を観たときは息をするのを忘れてしまったぐらい、息ができなかった。下の子が(息子のジャックを演じた)ジェイコブ君と同じで5歳になるんですけど、『私の子だったら絶対ムリだな』と思いました。ただ、お母さんを救うために、あそこまでのことをするジェイコブ君の姿に、一人の親としてすごいなっと思いました」と母親の立場からコメント。
「私も母親になって強くなったんです。この作品の(ブリー・ラーソンが演じた)お母さんも、子供ができたからこそ、7年間頑張れたと思うんですよ。『子供のために生きる』『子供のために頑張る』。それだけの思いがあったからこそ、頑張れたんだと思います」と語った。
実際の山口の子育てについて話が及ぶと、「子育ての時は、全力で、嘘のないように向き合っています。でも、母親といえど間違えることがあると思うんです。私は、そういう時はすぐ謝ります。『ごめん、ママも間違えていた』と。そういうことも子供に教えるようにしてます。親と言えども一人の人間ですし、子供と言えども一人の人間なので、お互い尊重し合いながら育てています」と独自の子育て論を展開。
ほんわかしたイメージが強い山口だが、危ないときには厳しく子供をしかるそうで「めっちゃコワいと思います(笑)。びっくりすると思います。主人(爆笑問題の田中裕二)も引いてます」と意外な一面があることを明かした。
同作は劇場公開時、母親は涙なしには見られないとの口コミが拡がりを見せた。劇中、ジャックが母親に言葉を投げかける印象的なシーンがあるが、それにちなんで子供に言われて泣きそうになったこと、うれしかったことについて聞かれた山口は「子供って、親が思っているより親のことが大好きなんだと思います。私がテレビを見ているときに、少しウルウルしていたら、当時1歳だった娘がティッシュを持ってきて、頬を拭いてくれたんです。ポンポンポンって。そのときは嬉しかったです」と少し目を潤ませながら回答。
親子で来たという16歳の来場者からの「お母さんになってみて、変わったことはありますか?」との質問には「自分が母親になると、自分のお母さんが私を育ててくれたんだと、強く感じることができました。自分が親になる前は、親の言葉や行動のことをめんどくさかったり、『ほっといてくれればいいのに』と思うことがあったんだけど、自分が親になってみて『お母さんは、こんな思いがあって、声をかけてくれたんだ』と母親の気持ちがわかるようになりました。親になってから親の気持ちがわかると思います」と自身の実体験を基に、優しくアドバイスしていた。
最後に山口は「これから秋になりますし、夜長に虫の鈴の音を聞きながら、色々な感傷に浸りながら観られる素晴らしい映画だと思います。親子だけでなく、大切は人や友達と一緒に観てほしいと思います」と締め、終始和やかなムードでイベントは終了した。【Movie Walker】
Blu-ray・DVD発売/レンタル中(レンタルはTSUTAYAのみ)
発売元・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ|ハピネット、カルチュア・パブリッシャーズ
4800円