吉田羊、縁起のいい名前で夢がかなった!?
WOWOW開局25周年記念企画として製作された、世界的人気ドラマ「コールドケース」の日本版「連続ドラマW コールドケース ~真実の扉~」。10月22日(土)の放送スタートに先駆け、カンヌで開催中のMIPCOMにて日本の民放として初となる、4K、HDRによるワールドプレミアスクリーニングが行われた。
MIPCOMはカンヌで10月に行われる世界最大級の国際映像コンテンツ見本市。日本は本年度の主賓国扱いである「Country Of Honour(COH)」を務めている。
グランド・ハイアット・カンヌ・ホテル・マルティネスの入り口に敷かれたレッドカーペットに登場したのは、監督を務める波多野貴文、撮影監督の山田康介、プロデューサーの岡野真紀子。3人は大勢集まった現地メディアの前でフォトセッションを行った。その後、スクリーニング会場にて上映前に舞台挨拶。残念ながら体調不良により、参加を見送ることとなった主演・吉田羊のメッセージを岡野プロデューサーが代読した。
吉田は「皆さんこんにちは。今夜その場所に居られないこと、皆様に直接私の言葉を伝えられないこと、非常に残念です。突然ですが、日本では、左右対称の名前を縁起良いとする風習があります。そして私の名前は漢字で書くと左右対称。これは、今夜その真理が立証されたということ。なぜなら、こんな夢のような場所で私の主演作を観ていただけるからです。そのことが本当に嬉しく、感謝の思いでいっぱいです」と思いを綴った。
波多野監督は「原作のスピード感はそのままに、日本人の“推しはかる心”を描こうと心がけました」と作品に込めたオリジナリティをアピールした。
「コールドケース」は、2003年から2010年まで、全7シーズンにわたってアメリカ合衆国のCBSで放送されていた刑事ドラマシリーズ。コールドケースと呼ばれる未解決の殺人事件を解決する捜査チームを描き、当時のヒット曲を劇中で使用する演出手法が視聴者から高い支持を得て、本国では全シリーズの平均視聴者数が1000万人を超える作品となった。
オリジナル版ではフィラデルフィアが舞台だったが、本作では舞台を神奈川に移し、吉田演じる刑事とそのチームのメンバーが、毎話異なる未解決事件の真相をたどり、事件を解決していく。アメリカ人気ドラマに日本らしい繊細さを加えたドラマや、日本版ならではの演出にも注目したい。【Movie Walker】