残念な飼い主に翻弄される!?芸なしでも可愛いダックスフントの魅力
胴長、短足の独特のフォルムで犬好きから絶大な支持を受けるダックスフント。そんな愛らしいダックスフントが主人公のコメディ『トッド・ソロンズの子犬物語』(17年1月14日公開)が登場する。
生まれたばかりのダックスフントが、アメリカ中を彷徨うなかで出会う、様々な飼い主とのエピソードがつづられる本作。米インディペンデント界の鬼才、トッド・ソロンズ監督はこれまでにもブラックユーモアを交え、風変わりな人々を主人公にしたドラマを描いてきただけあって、本作に登場するダックスフントの飼い主たちもかなり残念な人々ばかり…。
まず最初の飼い主は小児がんを患った少年レミの一家。その母親からひどい仕打ちを受け、あわや安楽死させられるハメに。連れて行かれた動物病院の獣医の助手に助られ、一命をとりとめるも、彼の元クラスメイトの麻薬常習者のせいで放浪する事になる。
その後も、うだつのあがらない元脚本家、孫娘に金の工面を頼まれる偏屈な老婆など、出会うのは一癖も二癖もある人ばかり。そんな人たちの生きざまが犬目線で語られるのがユニークだ。
主人公である当のダックスフントは特に芸をするわけでもなく、ただただ、人間たちに翻弄されるだけ…。トラウマ級の衝撃的なラストも用意されているが、まずは、見ているだけで癒されているダックスフントの存在感に注目してほしい。【トライワークス】
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