第74回ゴールデングローブ賞まとめ 【ベストドレッサー編】
現地時間1月8日に行われた第74回ゴールデングローブ賞(以下GG賞)の授賞式は、今年もセレブたちによる美の競演で華やいだ。
ベテランが息をひそめ、若手女優やアーティストが多数ノミネートされていた今年のGG賞。伝統ある式典とあって、流行の股間ドレスは見当たらなかったほか、プランジネックドレスも下品にならない程度だった一方で、古い伝統を打ち破ろうとする動きも。
トレンドカラーは、白、メタリック、イエローなど。ヌードカラーのレース、シアードレス、フリル、スパークリング、ビーズなどで華やかさやゴージャスさ、セクシーさをアピールし、ボディラインを強調するドレスよりAラインドレスが目立った。また、胸元のダイヤモンドネックレスにロングイヤリング、ボールドショルダーと特徴的な袖のドレスが、今回顕著なトレンドとして目をひく結果に。
米テレビE!、Aol.com、ピープル誌、Usウィークリー誌、ミラー紙、Hollywoodlife.com、デイリー・メール紙などを参考に、第74回GG賞ベストドレッサーをまとめてみた。
人気を得るためには、典型的なハリウッド・グラマーを体現したエレガントな装いのドレスで、ヘアからつま先まで完璧な装いが要求される。そんな厳しい条件をクリアして人々をうならせたのは、ミュージュカル/ドラマ部門で主演女優賞を受賞したエマ・ストーン。
ヴァレンティノのクチュールドレスには100個以上のスワロフスキー・クリスタルがちりばめられており、裁縫には3週間以上が費やされたという、まさに勝負ドレスだ。エマは首に光るダイヤのネックレスもラフにまとめたヘアスタイルも完璧だと絶賛されている。
それに並んで好評だったのは、ズヘア・ムラッドのお姫様ドレスを着たリリー・コリンズ。これまでズヘアのドレスはジェニファー・ロペスなどが着るセクシーなデザインが典型だったが、「若く美しいリリーに、彼女にしか似合わないゴージャスで主役級の存在感を与えた」と絶賛された。リリーもアップにしたヘアからつま先までの装いが完璧と言われており、若い2人がそろってベストドレッサーに選出。
さらに、お腹まで切れ込みが入ったナイーム・カーンのプランジネックドレスを着用したマンディ・ムーアが、「大人になったマンディが完全にドレスを着こなしている」と評判だったほか、「結婚してよくなった」と言われているソフィア・ヴェルガラは、マルケッサのシースルードレスで完璧なボディを見せつけ、複数のメディアに取り上げられている。
プラダのドレス姿が「映画のなかで演じたジャクリーン・ケネディにオマージュを捧げた完璧なファッション」と称えられたナタリー・ポートマン、アトリエ・ヴェルサーチのドレスと両腕に光るエメラルドのブレスレットで、9月に出産したばかりとは思えない体を披露したブレイク・ライブリーも称賛を浴びた。
ほかには、ルイ・ヴィトンのドレスと首のチョーカーが目をひいたミシェル・ウィリアムズ、ビビッドな黄色いマイケル・コースのドレスを着たヴィオラ・デイヴィス、メタリックでスタイリッシュなルイ・ヴィトンのドレスで登場したルース・ネッガ。
バイセクシャルをカミングアウトしたエヴァン・レイチェル・ウッドはアルチュザラのタキシードを身にまとい、久しぶりにレッドカーペット復活を果たしたドリュー・バリモアは、袖のデザインからヘアをアップにするべきとの声があったものの、モニーク・ルイリエのドレスは絶賛されている。
またファッションアイコンであるリース・ウィザースプーンが着ていたアトリエ・ヴェルサーチの黄色いドレスは、10年前に同授賞式で着ていたドレスと酷似しているが高評価だった。
男性ではエディ・レッドメイン、ジャスティン・ティンバーレイクのトム・フォードのタキシード、そしてグッチのタキシードを着こみ、ミュージュカル/ドラマ部門の主演男優賞を受賞したライアン・ゴズリングが好評を博した。【NY在住/JUNKO】