マドンナら、女性セレブの反トランプ大統領デモが炎上!
現地時間1月20日に第45回アメリカ大統領の就任式が行われ、ドナルド・トランプ大統領が誕生した。
テレビだけに限っても、故ロナルド・レーガン大統領には及ばなかったものの、ここ36年間で見れば、2009年のバラク・オバマ大統領の就任式に次ぎ、2番目に多い視聴者数を獲得。ネットでのストリーミングなどを入れればその数は相当数に上り、良くも悪くも注目を浴びる就任式になった。
就任前から、ツイッターなどのメディアを通じて暴言を吐いてきたトランプ大統領に対しては、就任式から一夜明けた21日も、大規模なデモが各地で行われており、特に首都ワシントンの「女性のワシントン行進」をはじめ、全米各地で女性差別に立ち向かう抗議デモに約300万人が集結。マイケル・ムーア監督が、「7、8割の参加者が女性であるというのは異例だ」と驚きを隠せない事態になっている。
そんななか、マドンナやヘレン・ミレン、スカーレット・ヨハンソン、アシュレイ・ジャッドらが先頭に立ってスピーチを行ったり、ケイティ・ペリー、シャーリーズ・セロン、ジュリア・ロバーツ、エマ・ワトソンらもデモ行進に参加するなど、セレブたちも積極的に反トランプ大統領を訴えているが、一部過激な抗議運動で逮捕者も続出。
一方で、例えばヒラリー・クリントンを推していたマット・デイモンが、「決まった以上、アメリカを良い国にするためには、誰もがトランプ氏の前途を祝福すべきだ。米大統領の成功は、みんなにとって良いことだからだ」と決まったことにしぶしぶながらも同意し、前向きな姿勢を強調したことを引き合いに、アメリカ人たち、とりわけ女性たちのなかにも、その様子を批判的もしくは冷ややかに見ている人も多い。
「選挙で決まったことだ」「相手が悪かったとはいえ、これは民意だ」「歴代の大統領候補と違って、トランプ大統領は当選前から態度を変えていない。それでも選ばれたんだから受け入れるべきだ」「決まったら、良い方向へいくように努力するべきだ」
「海外にアメリカの弱みを見せている。最低だ」「プーチン大統領とイスラム過激派組織の思うつぼ」「まだなにも始まっていないのに」「反トランプ大統領の気運をあおっているが、いままでの大統領は男女平等を実現してきたのか?」「不法移民が税金も払わないどころか、タダで病院で出産したり医療を受けたりしているのを黙認してきたほうが、異常だよ」といった批判があがった。
さらには、「火炎瓶とか、彼らがやっていることはただの暴力。最低だ」「噛みついても、なにも生まれない」「女性もたくさんトランプに投票しているけど」「自分がうまくいかない怒りを、新大統領に向けるのはお門違い」「これは、アメリカ人の本音だよ」
「デモに参加した人に聞いてみたけど、なんのためのデモなのか知らずに、ただ集まりに参加している人もたくさんいる」「人気が落ちてきたマドンナは、ただの人気取り」「年をとった女性セレブは男性に受けないので、女性の人気を集めた方が生き残れるからね」「もっと自分の身銭を削って、女性たちを援助すれば?」といった厳しい声も寄せられており、セレブを巻き込んだアメリカの分断は悪化の様相を呈している。【NY在住/JUNKO】