「ごくせん」出身のイケメン俳優が、初主演作で見せるナイーブな表情
10月31日(土)より公開の『銀色の雨』は、あの「鉄道員(ぽっぽや)」に並ぶ最高傑作として評判の高い、浅田次郎の短編小説が原作のヒューマン・ドラマ。そんな本作で初主演を果たしたのが『ごくせん THE MOVIE』(09)にも出演したイケメン・賀来賢人だ。
『ごくせん THE MOVIE』では、短気でケンカっ早いヤンキー高校生に扮した賀来だが、本作では一転して、新聞配達をしながら陸上部の練習に励み、周囲から期待の目をかけられる模範的な高校生を演じている。
中には「あのワルっぽさが良かったのに、優等生役なんてつまんない」なんて、早とちりするワルメン・ファンもいるかもしれないがご心配なく。劇中で賀来は、現状に息苦しさを感じて家を飛び出したうえに年上の女性との同居まで経験してしまう、反抗期まっただ中のやんちゃぶりを披露してくれるのだ。
元気なヤンキー高校生もいいが、周囲の期待と本当の自分の差異に違和感を覚える、複雑で繊細な少年をナイーブな表情で演じる姿にこそ、俳優・賀来賢人の真の魅力を見いだすことができるのではないだろうか。【トライワークス】
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