『美女と野獣』日本語吹替版の野獣役は山崎育三郎!ミュージカル界のスターが集結
絶大な人気を誇るディズニーのアニメ作品をエマ・ワトソン主演で実写映画化する『美女と野獣』(4月21日公開)のプレミアム吹替版キャスト発表会が1月31日にマンダリン・オリエンタル東京で開催され、総勢11名のキャストが発表された。吹替版のベルは昆夏美、野獣は山崎育三郎というミュージカル界の実力派が担うこととなり、山崎は「幼い頃から、いつかディズニーの吹替えをしたいと思っていた」と語り、「夢が叶った。思い続ければ夢は叶うんだなと実感しています」と感無量の面持ちを見せた。
呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまった王子と、彼の前に現れた娘・ベルの運命を描く本作。この日は、昆、山崎、岩崎宏美(ポット夫人)、村井國夫(モーリス)、吉原光夫(ガストン)、藤井隆(ル・フウ)、成河(ルミエール)、小倉久寛(コグスワース)、濱田めぐみ(マダム・ド・ガルドローブ)、島田歌穂(ブリュメット)、池田優斗(チップ)が登壇した。
発表会はピアノとチェロ演奏で幕開けし、キャスト陣が珠玉の名曲「美女と野獣」を生披露した。実力派の豪華キャストが勢ぞろいしたことに、山崎も「ミュージカル界のスーパースターがそろい、この11名で一緒に『美女と野獣』を作れることに感動しています」と喜びを語っていた。
ベル役を演じる昆も、「ハムレット」のオフィーリア、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌなど大役を次々と射止めてきた若手実力派。昆は「幼い頃から『美女と野獣』の大ファン」と告白。「実写版でベル役をエマ・ワトソンさんが演じられると聞いてから、一ファンとして早く観たいと思っていた。こうして携わることができて光栄。人生何が起こるかわからないという、うれしい驚きでいっぱい」と感激を語った。
ビル・コンドン監督からは「特別な吹替え版になることを確信している」とのビデオメッセージが届いた。昆は「力になりますし、身が引きしまる思い」と話し、「世界中の女性がこの音楽とベルの黄色いドレスに一度は憧れたと思う。その世界観が実写化でどう描かれるのか、私自身も楽しみにしつつ、11人のみなさまと頑張っていきたい」と意気込んだ。
山崎は「100年語り継がれるエンタテインメントになる」と宣言し、「アニメでは語られることのなかった野獣の悲しい生い立ちも描かれる。男性にも観てほしい」とアピールしていた。【取材・文/成田おり枝】