電信柱と人間の恋、きっとアナタも応援したくなる。

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電信柱と人間の恋、きっとアナタも応援したくなる。

電信柱と人間の恋!? ちょっとヘンテコな設定だけど、かわいらしいキャラクターの純粋な恋心が観る者の心をつかんで離さない…。そんなキュートなラブ・ストーリーが、10月31日(土)から東京都写真美術館で公開される『電信柱エレミの恋』だ。

満月の夜に故障してしまった電信柱のエレミは、自分を直してくれた電力会社の作業員タカハシのことが好きになる。タカハシと話がしたくなったエレミは人間のフリをして電話をかける。誰だか分からない相手に最初は困惑するタカハシだったが、やがてエレミとの電話を楽しみにするようになる。

主人公が電信柱という突飛な設定だが、誰しもが体験したひとめぼれや片思い、初恋のキュンとする気持ちが描かれている。人間と電信柱という身分(?)の差という障害が立ちはだかる、恋愛物として王道的なストーリーだ。

この作品、製作には8年もの月日が費やされているが、それはキャラクターのパペット(人形)などを一コマずつ動かしながら撮影していくストップモーション・アニメーションという手法を用いているから。また、撮影にはミニチュアの立体造形物を用いることで、さまざまな表情や動きの再現に成功しており、独特の空気感が感じられる温かい一作に仕上がっている。

不思議な雰囲気を持つ映像と、電信柱エレミの「女心」が切なく心に染みる作品だ。【トライワークス】

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