英アカデミー賞もトランプ大統領の影響を心配?

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英アカデミー賞もトランプ大統領の影響を心配?

今年の映画賞にはドナルド・トランプ大統領の影響が色濃く反映されており、ゴールデングローブ賞授賞式でのメリル・ストリープのスピーチは大きな話題を集め、先日行われた全米映画俳優組合賞授賞式でも、トランプ大統領の移民政策を批判する受賞スピーチが相次いだ。

サイモン・ヘルバークと妻ジョサリン・タウンも映画賞で移民政策に抗議した
サイモン・ヘルバークと妻ジョサリン・タウンも映画賞で移民政策に抗議した写真:SPLASH/アフロ

これを受け「英アカデミー賞の運営幹部たちは、今月行われる授賞式がトランプ政権への批判一色になって、映画から人々の目がそれてしまうのではないかと懸念している」と英紙インディペンデントは伝えている。

【写真を見る】全米映画俳優組合賞授賞式で抗議スピーチを行ったアシュトン・カッチャー
【写真を見る】全米映画俳優組合賞授賞式で抗議スピーチを行ったアシュトン・カッチャー写真:SPLASH/アフロ

「トランプ大統領に関するスピーチが次から次へと15人も続いたら、映画から人々の関心が完全にそれてしまう」と関係者は語っており、「誰もスターたちに指示したくないし、少し言及するぐらいならいいと思う。だけど政治的な罵倒メッセージばかりが延々と続くことは好ましくない。特に、トランプ大統領の英国訪問やイスラム教徒に対する移民政策に関して抗議するだけになってしまったら…」と心配しているそうだ。

しかし英紙デイリー・メールによれば、英アカデミー賞は生中継ではなく、2時間遅れで放送されることになっているので、スピーチを編集することも可能だという。英アカデミー賞の運営側の代表は、「我々はすべての受賞者に、スピーチをできるだけ短くするようにお願いします」と同紙に語っている。【UK在住/MIKAKO】

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