“愛”を探究する女について語りながら、いわゆるラヴ・ストーリーにおける性と心の遊離の問題を問いかけた一編。19世紀初頭に書かれたヴェトナムの国民的な愛の詩歌『キュウのお話』を基に、家族のために娼婦となっておのれの“性”を犠牲にした女の物語を現代アメリカに置き換えて映画化。監督・撮影・脚本・編集はトリン・T・ミンハ。製作はエリカ・マーカス、音楽はコンストラクション・オブ・ルインズ、使用写真はキャサリン・ビーレがそれぞれ担当。出演はマイ・ヒュン、ジュリエット・チェン、ドミニク・オーヴァーストリート、キュウ・ロアンほか。ポスト・フェミニズム、ポスト・コロニアリズム(植民地主義)の第一人者にして女流映画作家のトリン・T・ミンハ(53年ベトナム、ハノイ生)作品の特集で上映された。東京写真美術館で開催された現代女性作家展『ジェンダー/記憶の淵から』('96年9月5日~10月27日)関連企画で、新しい試みとして写真と映画が同一枠で展覧・上映された。
ストーリー
※ストーリーは割愛します。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- A Tale of Love
- 製作年
- 1995年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- イメージフォーラム
- 初公開日
- 1996年9月6日
- 上映時間
- 108分
- 製作会社
- ムーンギフト・フィルムズ
- ジャンル
- 恋愛
[c]キネマ旬報社