星になった少年:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
星になった少年
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星になった少年

1978年6月3日公開
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可愛だけの男の子から青年へと向かう途中の“少年”のたよりなさ、弱さ、寂しさなどを描く。製作はエンツォ・ドリアで彼が監督も手がけている。エツィオ・パサドーレの原案をエツィオとマリア・ラレサ・リエンツィ、マンリコ・メルチオーレが脚色、撮影はマリオ・マシーニ、音楽は「ラストコンサート」などのマリオ・マシーニが各々担当。出演は監督の息子のアレッサンドロ・ドリア、フラビオ・コロンバイオーニ、ナタリー・ドロン、フィリップ・ルロワ、フォスタ・アベリ、アーサー・ケネディなど。

ストーリー

マルコ(A・ドリア)は、毎日早朝に家を抜け出し、愛馬のソクラテスと一緒に、野原や森を走っていた。父親(P・ルロワ)は、それに気づいていないし、母親(N・ドロン)はマルコが10歳になるかならぬうちに、性格の不一致という理由で父親とは別居生活を送っており、今は一人でローマに住んでいた。そして、二人だけにはこの家は広すぎるということで父親は引越しを決め、ソクラテスをシシリアのおじいさん(A・ケネディ)の広い屋敷に送ってしまった。そんなある日、マルコは学校へ行くのをやめ、父親のもとに電話をし、作り声で「子供は預かっているから金を用意しろ」と言い、ひとりぼっちの旅に出た。あくる朝、知らぬ農家の納屋で眠ったマルコは、長い赤毛の7歳ぐらいのエマヌエラ(F・アベリ)という女の子と知り合いになる。エマヌエラはシシリアのおじいさんの家に行きたがるマルコに協力し、ロッコ(F・コロンバイオーニ)という友だちの兄の密輸船に乗り込むことに成功する。しかし途中で監視艇に発見され、マルコとロッコは罪を恐れた船長たちに海へほうり出されてしまった。泳いで近くの島にたどりついた二人は、なんとかシシリア行の連絡船の切符を手に入れることに成功。しかし万引に失敗したロッコは、逃げる途中車にひかれ片足を失う。おじいさんの屋敷までたとりついたマルコはおじいさんと病院に行ったが、片足になったロッコに対し自責の思いはつのる一方だった。そして、この出来事がきっかけでローマからかけつけた父親と母親が仲直りしてもマルコの気持ちは晴れなかった。そんなマルコを叱るように力づけたのはおじいさんだった。その激励のおかげで、気をとりもどしソクラテスと共に野山に出かけたマルコは、走りながらいろいろな思いにふけっていた。その時、突如雷鳴が轟き、興奮したソクラテスにはじかれ、マルコの体は宙へと舞った。と、そのまま彼の体は空へかけ上がり、そして、彼は星になったのだった。

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作品データ

原題
Last Angel
製作年
1977年
製作国
イタリア
配給
ワールド映画
初公開日
1978年6月3日
製作会社
OSCAR・サール・プロ


[c]キネマ旬報社