モーリス|MOVIE WALKER PRESS
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モーリス

1988年1月30日公開,141分
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上流中産階級の偽善を若者同志の愛を通して描く。製作はイスマイール・マーチャント、監督は「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイヴォリー、脚本はキット・ヘスケス・ハーヴェイ、ジェームズ・アイヴォリー、原作はE・M・フォースター、撮影はピエール・ロム。音楽はリチャード・ロビンズが担当。出演はジェームズ・ウィルビーほか。2018年4月28日より4Kデジタル修復を施した無修正版「モーリス 4K」が公開(配給:KADOKAWA/R15+)。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

1909年、ケンブリッジ大学。キングス・カレッジの寮生モーリス(ジェームズ・ウィルビー)は、同期生で優等生のリズリー(マーク・タンディ)と討論を交わすために訪れたトリニティ・カレッジで、討論のメンバーであるクライヴ・ダーラム(ヒュー・グラント)と出会った。彼は、知性に満ち、ギリシャの古典的理想主義と同性愛の信奉者で、夏のある日、モーリスに愛を告白した。しばらく後、クライヴの別荘、ペンダースレイ・パークで過ごしたモーリスは、そこに集う優雅な人々に魅了されると同時に、2人の親密さは増していった。1911年、学校を卒業した2人は、それぞれ違う道へ進んだ。モーリスは株の仲買人に、クライヴは法廷弁護人として働いていた。そんな矢先、優等生だったリズリーが同性愛者として風紀罪で逮捕され、自ら同性愛者であることに後ろめたさを感じたクライヴは、ひとりギリシャへ旅立った。そこで、母から勧められた女性(ジュディ・パーフィット)との結婚を決心するクライヴ。クライヴの愛を失ったモーリスは、絶望の底におとされるが、クライヴに招かれ訪れた別荘で、政治家への野心に満ちた彼の姿を見て、もはや何の愛も感じなくなっている自分に気づいた。その別荘で、彼は、ダーはラム家の猟番の若者アレック(ルパート・グレイヴス)から愛情を注がれる。身分違いからの脅迫を恐れたモーリスは、はじめはその愛を拒むが、やがて深く愛し合うようになる。アレックが、家族と共に海外へ移住するために船に乗り込む日、モーリスは見送りに行くがアレックは姿を見せなかった。ペンダースレイを訪れたモーリスは、クライヴの偽善的な生き方を彼に向かって批難した後、ポートハウスに向かった。そこではアレックがモーリスを待っているのだった。

作品データ

原題
Maurice
製作年
1987年
製作国
イギリス
配給
ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
上映時間
141分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.8
  • rikoriko2255

    みるみる

    4.0
    2019/10/7

    先日「君の名前で僕を呼んで」を見たばかりなのであの切なさを引きずって鑑賞。時代背景はうんと古くなるので同性愛に対しての風当たりは厳しいです。鞭打ちという言葉も出てきます。「君の名前~」と似たような草原で二人が寝そべっているシーンがありましたが対照的でした。 好きな人と交わりたいモーリスとプラトニックを貫くクライブの気持ちのズレ。そしてそれぞれが選ぶ正反対の生き方。ラストのクライブの表情と彼が思い出したのであろう手を振るモーリスの無邪気な姿(幸せを感じていた頃)は世間体や未来の可能性の為にどれ程の人が自分を押し殺してきたのだろうと痛感します。ただ切ないだけでは無い複雑な心境がズシンときます。 ヒュー・グラントの文句無しの美青年ぶりは言うまでも無く美しい風景、贅沢な暮らしぶりは素晴らしかったです。

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