欲情の島:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
欲情の島
欲情の島
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欲情の島

1970年9月15日公開、95分、恋愛
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二組の男女を通して、肉体と精神の相剋、現代人の愛の断絶を描く。製作は「バスタード」のトゥリ・ヴァジーレ、監督は「星空の用心棒」のフロレスターノ・ヴァンチーニ。脚本はフロレスターノ・ヴァンチーニ、マッシモ・フェリザッティ、ファビオ・ピットールの共作。撮影は「炎」のエンニオ・グァルニエリ、英語台詞はデニス・ホール、美術は「バスタード」のルイジ・スカッチャノーチェ、音楽は「裏切りの荒野」のカルロ・ルスティケリがそれぞれ担当。出演は「荒野の大活劇」のジュリアーノ・ジェンマ、「ペルソナ」のビビ・アンデショーン、「セックス・オブ・エンジェル」のローズマリー・デクスター、「ペルソナ」のグンナール・ビヨルンストランドなど。

ストーリー

ある夏の日、イタリア南岸のトレミティのひとつの島に、二組の男女がおりたった。その若いカップルのジュリオ(G・ジェンマ)とレティシア(R・デクスター)は、中年のスウェーデン人教授リンドマルク(G・ビョルンストランド)とその若妻マルギット(B・アンデルソン)と、すぐに知り合いになった。それから数日たったある日、ジュリオたちが砂浜で赤様々な愛をかわしているところへ、教授夫妻が来合わせた。あからさまに嫌悪の表情をみせる教授に対し、マルギットは「本当の愛があなたにはわからないんだわ!」と叫び、ジュリオを誘い、海に飛び込んで行ってしまった。レティシアの心は、おだやかではなかった。マルギットに嫉妬を感じ始めていた。また、リンドマルク夫妻の間には、どうしようもない断絶があった。昔の恋人との熱い思い出に酔う妻と、若い恋人同志の動物のような愛の交換を盗み見て憎しみに燃える夫。ジュリオが死んだのは、それから間もなくのことだった。リンドマルク夫妻は、かけつけた警官の訊問から、レティシアが人妻であったことを知った。教授はそのレティシアに、妻が自分を憎んでいることを告げた。その時、マルギットは直感的に、ジュリオを殺したのは夫であることを知った。自分の昔の恋人を殺したのもまた夫であることも……。次の日、警官立ち会いのもとで、教授は自分の犯した罪の再現をしていた。そこには恐しいほどに、悔恨の様子はみえなかった。一隻のハイドロフォイルが再び島からイタリアへ戻って行った。そこには、知らない者同士のようなマルギットとレティシアが乗っていた。

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作品データ

原題
Blow Hot, Blow Cool
製作年
1969年
製作国
イタリア
配給
ワーナー・ブラザース
初公開日
1970年9月15日
上映時間
95分
製作会社
ウルトラ・フィルム
ジャンル
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