赤い風車(1952):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
赤い風車(1952)
赤い風車(1952)
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赤い風車(1952)

1953年5月28日公開、120分、伝記
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ピエル・ラ・ミュル作のロートレックの伝記小説『ムーラン・ルージュ』(Moulin Rouge)に取材して「アフリカの女王」のジョン・ヒューストンが脚色監督した色彩映画(一九五二年)で、脚色には「殺人者」のアンソニー・ヴェイラーが協力している。“ライフ”誌のカメラマン、エリオット・エリソファンの色彩監督によって「かくて我が恋は終りぬ」のオズワルド・モリスが撮影を担当し、「七つの大罪」のジョルジュ・オーリックが作曲した。また、美術のポール・シェリフ(「黒ばら」)と装置衣裳のマルセル・ヴェルテス(「リディアと四人の恋人」)はこの作品で五二年度のアカデミー賞をえた。出演者は父伯爵とアンリの二人を演ずるホセ・フェラー(「シラノ・ドウ・ベルジュラック」)をめぐってフランスの新進バレリーナであるコレット・マルシャン、「三つの恋の物語」のジャ・ジャ・ガボール、シュザンヌ・フロン、「魅せられた女」のクロード・ノリエ、キャサリン・カス、ジョルジュ・ランヌ、リー・モンタギューなど。

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ストーリー

十九世紀の末。パリ、モンマルトルの名物カフェ《ムーラン・ルージュ》に、夜毎フレンチ・カンカンを写生する倭人の画家がいた。彼の名はアンリ・ドゥ・トゥルウズ・ロートレック(ホセ・フェラー)、名門に生れたが数代の近親結婚の弊で幼時に折った両脚の成長が止まり、成人しても四尺八吋しかなく、そのために恋人と思った女性にも棄て去られた。画才のあった彼は窮屈な家を出てモンマルトルに住み、そこの風物を画くことに生甲斐を見出した。或る夜、夜の女マリイ(コレット・マルシャン)を警官から救い、それがきっかけで彼女と同棲したが、彼女は彼から金をせびっては他の男に貢ぎ、ついには彼を侮辱して去っていった。アンリは酒に浸って苦しみから逃れようとしたが、訪ねた母の暖い愛情にはげまされ、マリイを探し求めた。マリイは場末の安カフェで彼に発見されたが、彼女はもう彼の許には帰っては来なかった。絶望の余りガス自殺を計ったアンリを救つたのは、彼の絵画への情熱だった。彼の描いたムーラン・ルージュの石版ポスタアは大好評で、彼は一躍画壇の寵児となった。しかし酒浸りの生活はつづいていた。その頃彼はマヌカン、ミリアム(シュザンヌ・フロン)と知合い、その美貌と知性に惹かれたが、彼の自意識は結局彼に好意を持つ彼女を他の男の許に去らせてしまった。人生に絶望した彼は益々酒に耽り、又もや階段から転落して瀕死の重傷を負った。父母にみとられて死ぬ間際、ルーヴル博物館が彼の絵を買上げるという知らせがあり父も息子のすべてを許した。しかし彼は臨終の床で過ぎし日のムーラン・ルージュの思い出を悩裡に描きながら苦渋に満ちた三十七年の生涯を閉じた。

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作品データ

原題
Moulin Rouge
製作年
1952年
製作国
イギリス
配給
BCFC=NCC
初公開日
1953年5月28日
上映時間
120分
製作会社
ロミュラス
ジャンル
伝記


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