芽ばえ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
芽ばえ
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芽ばえ

1958年6月24日公開
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ティーン・エイジャーの清潔な恋愛感情を描いた思春期映画。ヴァレリオ・ズルリーニの書下し物語にもとづくレオ・ベンヴェヌーティ、ピエロ・デ・ベルナルディ、アルベルト・ラットゥアーダ、ジャン・ブロンデルの合作脚本を「ポー河の水車小屋」「アンナ」のラットゥアーダ自身が監督、「崖」のオテロ・マルテリが撮影した。音楽はピエロ・モルガン。ニース生れの十七歳のフレッシュな新人ジャクリーヌ・ササールが抜擢されて女主人公を演じ、ナポリ大学生のラフ・マッティオーリが相手役に初出演する。加えてこれを助けるのは「枯葉」のラフ・ヴァローネと、シルヴァ・コシナ。製作カルロ・ポンティ。

ストーリー

イタリアの西北海岸の避暑地ヴィアレッジョの町は、各国からブルジョア達が集る高級別荘地だった。十六歳の誕生日も近い美しい少女グェンダリーナ(ジャクリーヌ・ササール)は、若手実事家の父(ラフ・ヴァローネ)と、美しく理智的な母(シルヴァ・コシナ)と共にここに来ていた。若い仲間達と楽しい毎日をサイクリングや水泳にすごす彼女は、女王様のような存在だった。しかし、性格の相違と出張がちの父の忙しさのため、父母の間には近頃冷い空気が流れ、グェンダリーナの心に影を落していた。そんなある日、彼女はこの町の中流家庭の高校生オーベルダン(ラフ・マッティオーリ)を知った。アルバイトをしながら建築技師になろうとしている真面目な彼に彼女は心ひかれた。交際を喜ばない母の言葉にもかかわらず、心淋しいグェンダリーナは、猟に出て小川におち、オーベルダンのマントにくるまって語り合ったり、二人でピサの斜塔見物に行ったりするのが楽しかった。オーベルダンの試験がせまった日のこと、彼女は彼の歴史や哲学の暗記を助けて、とうとう夜を明してしまった。家では案じた父母が口論していた。その原因が自分にあるのを知ったグェンダリーナは泣いた。しかし父は、オーベルダンに会ってくれるという。やがてレストランで、父と若い二人は乾杯した。このことをきっかけに父母は和解し、久しぶりに家には暖かい雰囲気が流れた。母は父について任地ロンドンに行くという。グェンダリーナは苦しんだ。私がついていかなかったら、又ママたちは争うかもしれない。彼とのことを初恋の思い出として、再び会う日のないことを知りながら彼女は出発の決心をする。雨の日の夜、突然の出発にオーベルダンは一人で駅にかけつけてきた。新しい出発を誓う父母の微笑から離れて、車窓のグェンダリーナの頬を悲しみの涙がつたわって落ちた。

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作品データ

原題
Guendalina
製作年
1957年
製作国
イタリア
配給
イタリフィルム=NCC
初公開日
1958年6月24日
製作会社
カルロ・ポンティ


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