オルフェ(1950):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
オルフェ(1950)
オルフェ(1950)
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オルフェ(1950)

1951年4月17日公開、95分
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ギリシャ神話のオルフォイス伝説から「恐るべき親達」のジャン・コクトーがシナリオを創造(コクトーには戯曲『オルフェ』もある)、自ら監督に当った一九五〇年度ヴェニス映画祭監督賞受賞作品。撮影は「密告(1943)」のニコラ・エイエ、音楽は「恐るべき親達」のジョルジュ・オーリックで装置はジャン・ドーボンヌ。最初装置を担当する予定で物故したクリスチアン・ベラアルに作品はデディケイトされている。主演は「恐るべき親達」のジャン・マレー「パルムの僧院」のマリア・カザレス「悪魔が夜来る」のマリー・デア「バラ色の人生」のフランソワ・ペリエ。以下、エドゥアール・デルミ、ロジェ・ブラン、アンリ・クレミエ、ジュリエット・グレコらが助演する。2022年12月30日から開催される【没後 60 年 ジャン・コクトー映画祭】にて上映。

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ストーリー

詩人オルフェ(J・マレエ)は、「詩人カフェ」に集る文学青年達の賞賛の的であった。或日このカフェに王女と呼ばれる女性(M・カザレス)が来、同行者の詩人セジェストがオートバイにはねられて死んだので、オルフェに手伝わせて彼女は自分のロールス・ロイスに死体をのせた。車が着いた建物で、王女はセジェストを生返らせて鏡の中に消えた。その後を追おうとしたオルフェは鏡にぶつかって気を失い、目が覚めると建物はなくなっていた。近くに止まっていた王女のロールス・ロイスで居眠りしていた運転手のウルトビーズ(F・ペリエ)をゆり起してオルフェは妻のユリディス(M・デア)の待つ我家へ帰ったが、彼の心は王女に飛んで、車のラジオから聞える暗号に耳を傾けるのに必死だった。王女は夜毎オルフェの夢枕に現れたが、彼はそれに気付かなかった。ユリディスは夫の心が自分から離れたと悲観していたが、或日オートバイにはねられて死んだ。ウルトビーズからこれを聞いたオルフェは、王女の残していった手袋のおかげで鏡を通り抜け、死の国へ出かけた。そこでは裁判が開かれ、オルフェは二度と妻を見てはならぬという条件で、ユリディスを連れ帰ることを許された。しかし彼女は再び夫の愛を取戻せぬことを知ると、わざと車のバックミラー越しにオルフェに自分の姿を見させて、自ら姿を消した。その時、オルフェが友人セジェストを奪ったと非難する若者達が押し寄せて来てオルフェを殺してしまう。王女は死の国の入口でオルフェを待っていたが、ついに自分の恋は生ある人に返すべきことを悟って、オルフェとユリディスを再びもとの世界へ送り返すのだった。

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作品データ

原題
Orphee
映倫区分
G
製作年
1950年
製作国
フランス
配給
新外映=東宝
初公開日
1951年4月17日
上映時間
95分
製作会社
F・P・R=ポオルヴェ

[c] 1950 SND (Groupe M6)
[c]キネマ旬報社