ミハイル・ゲロワニ
J. V. Stalin
総監督ミハイル・チァウレリのもと、Ｍ・アンジャパリッゼ、Ｐ・ボゴリュウボフ、Ｂ・イワノフ、Ｖ・シウエリッゼの四人が監督に当った全十七巻の色彩「芸術・記録」映画で、一九四九年作品。脚本はＰ・パウィエンコと総監督のチァウレリの共同。撮影にはＬ・コスマートフ、音楽はディミトリ・ショスタコヴィッチの担当。主演はＭ・ゲロワニ、ボリス・アンドレエフ、Ｍ・コワリョーワで、Ｖ・サヴェーリエフ、Ｍ・ノワコーワ、Ｖ・リュービモフらが助演する。
ストーリー
ナターシャ先生（Ｍ・コワリョーワ）が生徒を引率して製鉄工場を見学に行くと、工場ではアレクセイ（ボリス・アンドレエフ）に労働功労勲章が授与され大騒ぎであった。その夜工場のクラブでアレクセイへの祝辞を述べることになったナターシャは、彼に送られての帰り途、音楽会での再会を約した。音楽会でピアニストと親しくする彼女をみて、失恋したものと思いこんだ彼は、翌日工場長に辞職を申出たが、工場長から彼に対するスターリンの招待を知らされた彼はクレムリンへ行きすっかり元気を回復して帰ってきた。ナターシャとの間も好転した。しかしその時ドイツとの戦争が始まり侵略と爆撃でソヴェトの国土は荒廃し、人々は四散した。ナターシャは行方不明になり、アレクセイは傷ついて入院していたが、彼女がドイツ軍に拉致されたこと、モスクワが敵の脅威に曝されていることを知った彼は敢然として前線に出た。十月革命記念日におけるスターリンの演説放送を聞いたヒットラーは短兵急にモスクワ攻略を命じたが、ソ連軍の大反撃は既に開始され、その成果はアレクセイも活躍するスターリングラードに上った。彼の属するチュイコフ軍が彼の故郷を奪回した頃、ヤルタでは連合国三巨頭の会談が行われていた。ドイツの敗色は濃厚でヒットラーの狼狽は蔽うべくもなく、ナターシャのいる捕虜収容所で怖るべき虐殺が始まったとき、ソ連軍はついにベルリンに突入した。常軌を逸したヒットラーの行動を圧殺するようにソ連軍は総攻撃に成功し、アレクセイは屋上の屋根高く勝利の旗を掲げた。スターリンの乗用機が着陸して歓喜に溢れる広場で、アレクセイとナターシャはめでたく邂逅した。
キャスト
ウラジーミル・リュービモフ
Marshal Vasilevsky
セルゲイ・ビリニーコフ
Marshal Konev
ボリス・リワノフ
Marshal Rekessovsky
ヒョードル・ブラゼヴィッチ
Marshal Zhukov
コンスタンチン・バータシェヴィッチ
Army General Sekolovsky
アンドレイ・アブリコソフ
Army General Antonov
ボリス・テーニン
Army General Chuikov
ボリス・アンドレエフ
Alexei Ivanov
マリナ・コワリョーワ
Natasha Rumyantzeva
Ｙ・ティモシェンコ
Kostya Zaichenko
Ａ・ウラザリエフ
Yuspev
ドミトリー・デュホフ
Yegorov
Ｇ・ターチシヴィリ
Kantaria
Ｖ・サヴェーリエフ
Hitler
Ｍ・ノワコーワ
Eve Braun
ヤン・ヴェリフ
Goring
Ｎ・ペトロンキン
Gobbels
ウラジミール・キニーグソン
Krebs
ヴェリコ・アンジャパリッゼ
Han's mother
マクシム・シュトラウフ
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
Ｎ・モルドウィノフ
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
アレクセイ・グリーボフ
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
ニコライ・ルイジョフ
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
ルーベン・シーモノフ
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
ガヴリイル・ベロフ
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
Ｇ・パセークニク
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
アレクサンドル・クラノフ
Leaders of the Communist Party and Soviet Government
スタッフ
総監督、脚本
ミハイル・チァウレリ
監督
Ｍ・アンジャパリッゼ
監督
Ｐ・ボゴリュウボフ
監督
Ｂ・イワノフ
監督
Ｖ・シウエリッゼ
脚本
ピョートル・パウィエンコ
撮影
レオニード・コスマートフ
音楽
ディミトリ・ショスタコヴィッチ
美術
ウラジミール・カプルノフスキイ
美術
アレクサンドル・パルホメンコ
録音
ボリス・ヴォリスキー
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- The Fall of Berlin
- 製作年
- 1949年
- 製作国
- ソ連
- 配給
- ジャパン映画＝松竹＝欧米映画
- 初公開日
- 1952年12月2日
- 上映時間
- 160分
- 製作会社
- モスフィルム
[c]キネマ旬報社
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