ダニューブの囁き:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ダニューブの囁き
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ダニューブの囁き

1953年8月18日公開
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ハンガリーの作家ジラヒ・ラヨシュの原作小説を、ジラヒ自身が製作に当って映画化したハンガリイ映画一九四〇年作品。監督はカルマール・ラースロー、撮影はマカイ・アールパード、音楽はポルガール・ティボルの担当。出演者はこの作品でデビューしたカラーディ・カタリン、ヤーヴォル・パール、セレーニ・エーヴァ、アルトゥール・ショムライ、タシュナーディ・イロナら。

ストーリー

春の宵、ブタペストのホテルの一室で、エグリ・イワーン(ヤーヴォル・パール)は二人の女にあてて遺書を書きつづっていた。--イワーンは富裕な地主のひとり息子で早く両親を失い、学校を出てある役所につとめていた。その頃、イワーンと同じアパートに住んでいたラルベン将軍の娘エディト(カラーディ・カタリン)に深く心を惹かれたが、美しく誇り高い彼女はイワーンの愛をうけいれないように見えた。同僚の紹介でラルベン家の舞踏会に行ったイワーンは、エディトに強引に迫りとうとう彼女の愛をかち得た。間もなく二人はブダの丘の隠れ家で数日の間、恋の歓びに酔いしれた。だがイワーンは、ある夜エディトが伯爵と逢引きしている現場を見つけ、彼女の裏切りに絶望した。彼はエディトを忘れるため故郷に向ったが、その汽車の中でヨージャ(セレーニ・エーヴァ)という若い女と知り合った。ヨージャは生活のため愛のない富豪の老人に身を任せており、淋しさと狐独な気持でイワーンと相通じるものがあったので、二人は自然に結ばれてしまった。間もなくヨージャはブタペストの老人の許に帰り、イワーンはその悲しみを酒にまぎらしたが、彼もまたブダペストに戻り役所づとめをはじめた。たまたまエディトが伯爵と結婚することを知ったイワーンは更に打撃をうけ賭博にふけって財産を失っていった。その上、彼は誤解からヨージャにも裏切られたと思い込んだが、やがて疑も晴れ彼女の許に戻った。イワーンは賭の負債に苦しんだが、ヨージャは世話をうけた老人の遺産でその負債を整理してくれた。二人は婚約し、近く式を挙げることにした。突然、イワーンはエディトに呼び出され、彼女のほんとうの気持ちを知った。彼女は父にすべてを打明け秘かにイワーンの破産をふせいだのだった。イワーンは進退きわまり、エディトにもヨージャにも忠実であったことを書きのこして自殺した。

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作品データ

原題
Halalos Tavasz
製作年
1940年
製作国
ハンガリー
配給
欧米映画
初公開日
1953年8月18日
製作会社
ペガズス


[c]キネマ旬報社