聖山|MOVIE WALKER PRESS
MENU

聖山

1926年1926年公開
  • 上映館を探す

評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

山の神聖を描いた異色ある映画で、アーノルド・ファンク氏が原作、脚色、監督と三つながら行ったものである。主役は舞踊家のレニ・リーフェンシュタール嬢で、ルイス・トレンカー氏とエルンスト・ペーターセン氏とが相手役を務める外、「除夜の悲劇」出演のフリーダ・リヒャルト夫人も出演する。無声。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ある避暑地の出来事。波と山とを愛するダンサーのディオティマはある時その優れた技倆を人々の前に示した。この時に観客の中にフィゴという青年とその友達とがいた。友達はこの時、ディオティマの踊りにすっかり惹きつけられた。彼はその感情の激動を抑制する為に愛する山へと登って行った。が、一方フィゴの方はただ子供染みた愛情をディオティマに捧げただけであった。翌日ディオティマはゆくりなく山をそぞろ歩きし、友達にあった。二人は互いに惹きつけられた。それから暫くしてディオティマはフィゴに遭い彼のスキー競走への招待に応じた。フィゴはこの競争に勝ったのでディオティマは彼の望みを適えてやろうと云った。フィゴは彼女の膝に己の頭を一度でいいから乗せたい事を願った。が、計らずもこの二人の有様を友達が眺めて、彼はこの間に深い事情あるものと誤解し彼の胸は嫉妬に燃えた。これから間もなくフィゴと友達とはかねて計画していた聖なる北壁と呼ばれている絶峰への登攀を決行した。が、南風の強い事と夜が来た事から二人は止むなく危険な地点に一夜を明かす事にした。が、自然の狂暴さは友達の胸の内にもその狂暴を捲き起して彼はフィゴに一撃をくれた。フィゴは崖から転がり落ちた。その時、下の谷間では友達の母親は急に二人の身が心配になって人々の救援を求めた。ディオティマが真先に出かけたので人々もそれに続いた。この間中、友達は崖の上に不動の真理の像の如く立ってフィゴが縋っている綱を握って立っていた。彼の思念は乱れて来た。そして氷の幻想が現れ、彼はディオティマと手を繋いで太陽が聖盃の如くに輝いている聖壇の前に進んで行ったと思った。眼を開くと太陽が昇って来る時であった。彼はその光に眼を射られた。彼は太陽の方へ進もうとして、断崖から落ちた。その後、一人残されたディオティマの心には山頂に立って友の縋る綱を握って立つ男の姿が永久に消えなかった。そして聖山の幻想は、真理の象徴の如くに彼女の目の前に聳えていた。

作品データ

原題
DER HEILIGE BERG
製作年
1926年
製作国
ドイツ
配給
田口商店

[c]キネマ旬報社

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?