バラライカ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
バラライカ
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バラライカ

1929年公開
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「金」に次いでマルセル・レルビエ氏が監督したもので、原作は「白銀の翼」の作者で現代フランスの流行作家の一人たるジョゼフ・ケッセル氏の小説で、これをレルビエ氏自ら脚色した。主役は「テレーズ・ラカン」主演のジナ・マネス嬢が勤め、「幻影」「春来りなば」「人でなしの女」のジャック・カトラン氏、ネストル・アリアニ氏、「キイン」のナタリー・リセンコ嬢、「噫無情」のジャン・トゥールー氏、アリス・ティソ嬢、アレックス・ベルナール氏、等が助演している。撮影はレオンス・H・ビュレル氏がウィリー氏を補導して当った。(音響版)

ストーリー

パリのとある裏通りにある下宿屋は故国を追われて亡命したロシア人で満員だった。新聞社の夜勤に通って薄給の中から息子のワシアの病気を療養させている文学博士のアレキセイ・バルコフ、人形を作って生計をたてているエレエヌ・ヴロンスキイと其妹で看護婦のナタリー等も此の家に居た。エレエヌは勝気な女で病弱のワシアが彼女を慕っている純情に憐れみを感じていた。或日のこと侯爵のフェドルが宿を求めて此の下宿屋に来て旧知のシュヴァロフ医師と同宿することになった。フェドルはエレエヌの美貌に惹きつけられ、丁度其日が一月一三日でロシア暦の大晦日に当るので除夜の宴を催すこととなりエレエヌ姉妹をも招待した。エレエヌは公爵の欲望を制するつもりもあって、余命幾何もないワシアと婚約した。公爵は失望して此家を去った。四個月の後医師が匙を投げたワシアはエレエヌとの婚約に生気を取り戻して大分快方に赴いていた。しかし全快には南部に転地療養をしなければならないのでエレエヌは二人連れでニースへ赴く費用を漸く工面した。その日ロシア曲芸団の団長になっているフェドルが見物に来て呉れと誘いに来た。ところがフェドルは呼物の大曲芸を演じながらエレエヌに花束を投げた拍子に墜落して負傷した。彼女は自分故にフェドルが負傷したと思う責任観念からワシアの父に渡す筈の金をそっくりフェドルの入院費に充て看護さえした。其夜彼の男性的な魅力に惹付けられた彼女は不図接吻を交してしまった。翌朝下宿へ帰ってワシアの顔を見ると苦悩自責の念に打たれ、彼の健康を回復せしめて罪を償おうと決心し花柳の巷に身売りして其金をワシアの父に渡して父子をニイスへ赴かせた。其後も送金するために彼女は毎晩稼がなければならなかった。此のキャバレエに快癒したフェドルがレジンカ舞踊手として雇われた。一方全快したワシアは転地療養費がエレエヌから出てると知るや彼女とフェドルとの仲を疑い、金を揃えて送り返した。心尽しが水泡に帰したのでエレエヌは自暴自棄となり大宴会を開く。そこへ彼女のことを思い患ったワシアが訪ねて来た。フェドルがエレエヌに接吻を強要したことからワシアはフェドルと争い卑怯な相手の短剣に胸を刺された。フェドルが逃亡したあとでワシアはエレエヌと愛のしるしの接吻を交すのであった。

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作品データ

原題
Nuits de Prince
製作年
1929年
製作国
フランス
配給
ヤマニ洋行
初公開日
1929年
製作会社
セカナ


[c]キネマ旬報社