空襲と毒瓦欺:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
空襲と毒瓦欺
空襲と毒瓦欺
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空襲と毒瓦欺

1933年公開、戦争
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イギリス第一流の映画女優として人気高いマデリーン・キャロルが「極楽特急」「ブロンド・ヴィナス」のハーバート・マーシャル及び「会議は踊る」「南欧横断列車510」のコンラット・ファイトを相手に主演する映画で、大戦当時イギリス間諜たりしマーサ・マッケンナの手記に基きW・P・リプスコームが脚色し、イギリス一流の監督者たるヴィクター・サヴィルが監督に当り嘗て米国で「友愛天国」等を撮影したチャールズ・ヴァン・エンガーがキャメラを担当。助演者はジェラルド・デュモリエ、エドモンド・グウェン、ドナルド・カルスロップ、ナイジェル・ブルース等イギリス斯界の錚々たる連中である。

ストーリー

ベルギーのルーレルスという町がドイツ軍に占領された時、マーサは独軍の病院に看護婦として勤めた。仇敵ドイツの為に働くと思えば腹立たしかったが、傷つき或いは病める者を介抱する事は一面人類の一員としての義務だと思い彼女は甲斐がいしく働いた。所がマーサの伯母は英軍の間諜を勤めていて、或夜彼女に街頭聯絡を頼んだ。彼女も白耳義人としての愛国心からそれを敢行した。こうしてマーサは間諜となった。しかも病院で彼女が一緒に働いている看護卒のステファンはフランス系のアルサス人だったのでドイツを憎む心から英軍の間諜となっていたので、二人は協力して諜報に尽力した。マーサの生家は酒場兼宿屋で、彼女は宿泊しているドイツ士官からドイツを勝たしむるのは科学者だとの言葉を聞いた。それによって二人は町はづれの毒瓦斯倉庫を爆破した。併し其時は巳に遅く戦線からはクロリン瓦斯に中毒した連合軍兵士が続々送られて来た。マーサは苦悩する味方の兵士達を見ると独軍憎悪の念を抑え切れなかった。彼女は駐屯のドイツ兵が野外祈祷に赴く事をイギリス軍に諜報して空襲させた。しかも皮肉にもその空襲の際の働きによってマーサは独軍から鉄十字勲章を貰った。駐屯軍司令官は美しい彼女に懸想し、休暇を取れと勧め旦つブラッセルに同行しようという。マーサはステファンを愛して居たが、祖国の為に司令官と同行し、カイゼルの行動を探り得た。それと、毒瓦斯官貯蔵所附近に彼女が時計を落した事から司令官はマーサが間諜たる事を察して捕縛した。軍法会議で彼女はベルギー人として連合軍の間諜となる事は寧ろ名誉であると啖呵を切り、彼女に司令を与える者の名の白状を迫られても応じなかった。告白すれば死刑を免ずると言われても応じなかった。しかしそれを聞いたステファンは愛するマーサの命を助ける為に自ら名乗って出た。かくてステファンは雄々しく銃殺の刑を受け、マーサは投獄された。それから寂しい侘びしい月日が流れ、一日マーサはスコットランド兵の進軍の風笛を耳にして夢かとばかり喜んだ。平和の日が来たのだ。

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作品データ

原題
I WAS A SPY
製作年
1933年
製作国
イギリス
配給
20世紀フォックス
初公開日
1933年
製作会社
ゴーモン・ブリティッシュ
ジャンル
戦争


[c]キネマ旬報社