私と女王様:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
私と女王様
私と女王様
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私と女王様

1933年公開
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「会議は踊る」「ブロンドの夢」のリリアン・ハーヴェイが、「黒騎士」「会議は踊る」のコンラート・ファイトと共に主演する映画で、フェリックス・ザルテンの創案に基き、「会議は踊る」「第二の人生」のロベルト・リープマンが「F・P一号応答なし」「ブロンドの夢」のワルター・ライシュと共同脚色し、「嘆きの天使」「人生謳歌」の作曲及び音楽指揮に当ったフリートリッヒ・ホレンダーが処女監督作品として監督した。撮影は「ボートの八人娘」のフリーデル・ベーン・グルントの担当。主演者二人を助けて「黒騎士」のマディ・クリスチャンスと「狂乱のモンテカルロ」のハインツ・リューマンが共演するほか、ユリウス・ファルケンシュタイン、フリーデル・シュスター、ヒューバート・フォン・マイヤーリンク等が出演。

ストーリー

花のパリがイフゲニー女王様とポンテアナク侯爵のだてに栄華を誇った頃舞台ではオッフェンバッハの指揮棒に合せて情人のアラベラがカンカン踊りを踊り続けた頃。女王様の調髪師ジュリエットは田舎道を馬車に揺られながら恋人のディディエが作ってくれた歌を口ずさんだ。君なくてなどか生き得む、君なくてなどか幸えむ。気がつくと拝領の靴下留が片方無い。青くなって探したがとうとう見つからなかった。同じ午後、鹿狩を催した侯爵は牡鹿を追って一人街道まで出て来た。そこには牡鹿の代わりになまめかしい女靴下留があった。手をのばして靴下留を拾った侯爵は見事落馬して気絶した。靴下留を握って気絶したまま、侯爵は近くの兵舎に担ぎ込まれた所へ、迷い込んだジュリエットは大切な靴下留を認めて、駆け寄って取ろうとすると逆に手を握られた。初恋の夢を見ている侯爵は、眠りながら「いつかの歌を歌ってくれ」と寝言を言う。困ったジュリエットは歌った。君なくてなどか生き得む、君なくてなどか幸えむ。その後侯爵が久方ぶりに女王様の御機嫌伺いに出た時、彼はいつかの靴下留と同じものを見た。夢の中で聞いた歌の主こそ靴下留の主と、正気に返った時知ったが、さては?一方ジュリエットは、許婚のディディエは作曲に夢中で恋も忘れた形、またあの日手を無理に握った殿様は女王様の御機嫌とるのに夢中、なので独り気をもむばかりである。侯爵はかの歌の主を求めているが、女王様に歌の所望も出来ず、如何はせんと心を千々に砕くのであった。どうやらジュリエットと女王様を取違えたらしい。この誤解をといて上げねば侯爵の身が危うい、と思い決めた彼女は或夜秘かに侯爵を訪れた。そしてほろほろと泣きながら、ジュリエットはディディエが作ってくれた歌をうたい出した。君なくてなどか生き得む、君なくてなどか幸えむ、侯爵はひしとばかりにジュリエットを抱いた。一方ディディエは師匠オッフェンバッハの新作「ゲロシタインの女領主」の初演に始めて指揮棒を振るので一切夢中、許婚なんどは忘れてしまった。彼の恋人は音楽である。花のパリは恋と音楽。音楽と恋の花咲くパリは永しえに春である。

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作品データ

原題
ICH UND DIE KAISERIN
製作年
1933年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1933年
製作会社
ウーファ


[c]キネマ旬報社