ミルトンの与太者:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ミルトンの与太者
ミルトンの与太者
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ミルトンの与太者

1932年公開、95分
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「巴里っ子」「靴屋の大将」と同じくジョルジュ・ミルトンが主演する映画で、「イレ・シャルマン」のアルベール・ウィルメッツと「巴里っ子」「靴屋の大将」のルネ・ピュジョルとが共同して書卸した台本によって、かつて俳優だったレオン・マトが監督したもの。助演者はリリイ・セヴァンコ、モナ・ゴヤ、マドレーヌ・ギティ、ジェルメーヌ・シャルレーの女優連と、アンリ・エティエヴァン、レイモン・ゲラン・カトラン等の男優連である。

ストーリー

タクシーの運転手ブブゥルはチャキチャキのパリっ子である。愉快な阿兄としてモンマルトル界隈では誰知らぬ者もない名物男なのである。ブブゥルは生れつき賭け事が何よりも好きであるが、もとより酒も好きだ、女も嫌いじゃない。嫌いでないどころか、彼のおかみさんネネットは亭主の三拍子揃って達者なのには常々手古摺っている。毎晩おそくなるとネネットは心あたりの居酒屋を捜して歩かねばならなかった。上機嫌のブブゥルは盃を片手に賭け事に夢中になって家に帰って寝ることなどは忘れてしまうからである。ブブゥルは一味を語らって財布の底をはたいて秘かにヤセ馬のチチイヌを求めた。競馬に出して一儲けしようという根胆なのであった。その御連中はお人好しのお巡りさん、堅気な老人、商売気たっぷりの街の女、等々、何処の競馬にも見かける顔ぶれである。チチイヌを調馬場へ見に行ってブブゥルは商売道具のタクシーを盗まれる。が親切な泥棒はその代償として素晴らしい指輪を彼に贈った。その泥ちゃんは花恥ずかしい妙齢の美人だった。彼女は愛する男が余りにも臆病なので、彼氏を誘拐して姿を眩まし、お互いに自由結婚の出来る年齢に達するまで彼女の母親の看護を逃れていようという算段なのである。この事件が面白く新聞に書き立てられたので、タクシーG7号の運転手ブブゥルはその筋の嫌疑を被る。リシャアル警部はブブゥルを引立て、娘の母親ロルムレエ夫人を伴って、駆落者の行方を尋ねて南フランス地方へ出張する。落ち行く先はてっきりニース方面と睨んだ警部さんの目は流石に違わず、ブブゥル、ロルエレエ夫人、リシャアル警部一行は二人の恋人達の跡を発見する。ところが運命の悪戯か追跡者達の自動車はいま一息で追付くという瀬戸際に、タイヤがパンクして立ち往生を余儀なくされてしまう。その為にブブゥル達は海岸のある競馬場へ立寄る。縁は異なるもので折しも例のチチイヌが出馬する競馬が始まる。このヤセ馬は見物人の嘲笑を買うばかりで誰一人としてチチイヌの馬券を買う者はない。。ところが、先頭をきっていた馬が反則を犯したために除外されたのでチチイヌが思わぬ優勝の栄冠を戴いた。その場に来ていたブブゥルの一味はブブゥルを擁して狂喜乱舞する。ところが頑固なリシャアル警部は彼を捕縛しようとする。しかし罪のないブブゥルが牢屋などにぶち込まれてはお天道様が承知しない。そしてロルムレエ夫人も娘の無事な顔を見たら気が折れて、それ程好き合った仲なら夫婦になれと許したのである。

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作品データ

原題
La Bande a Bouboule
製作年
1932年
製作国
フランス
配給
日本映画配給社
初公開日
1932年
上映時間
95分
製作会社
GFFA


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