若きエリカの悲しみ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
若きエリカの悲しみ
若きエリカの悲しみ
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若きエリカの悲しみ

1934年公開
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「白日鬼」「会議は踊る」のアルフレッド・アベル、「卒業試験(1933)」「私は昼あなたは夜」のアルバート・リーヴェン、新顔のレヴァ・ホルゼイ、「黒鯨亭」「君を夢みて」のマックス・ギュルストルフが共演する映画で、マックス・ドライエル作の「十七の娘」をカール・ペーター・ギルマンとシャーロッテ・セルダが協力脚色し、アルトゥール・マリア・ラーベンアルトが監督に当たり、ハンス・シェーンメツラーとクルト・モースが撮影したものである。助演者は「あかつき」「マヅルカ」のフランツィスカ・キンツを始め、フランツ・ウェバー、エッタ・クリンゲンバーク其の他である。

ストーリー

十七才になったエリカが試験に及第したお祝いの宴が開かれ、友達が集まって賑やかな夜であった。エリカは青年ワルターと愛し合っていた。彼はその夜エリカを連れて、田舎で農場を経営している父のウェルナー・フォン・シュレットフ男爵の許へ出発した。農場で二人は大歓迎を受けた。エリカは人生に経験の豊かな中年のウェルナーに会うと、急に女らしい意識に目覚めて、男爵の注意を惹こうと考える様になった。そうした彼女の気持ちは何時の間にかワルターに嫉妬の念を起こさせた。或時ワルターと泳いでいたエリカはウェルナーが見えると、青年を置き去りにして彼の後を追い、ボートの艇庫で男爵に愛を打ち明けた。男爵は驚いて彼女の無茶な考えをたしなめる。収穫祭の日になって、ワルターはエリカと踊るものの快々として楽しまなかった。彼女は浮き浮きとして男爵の前で恋の歌を唄ったりする。夫人アンネマリーはエリカの心を知ったが、ウェルナーを信頼しているので何も言い出さなかった。ウェルナーはエリカと踊った後で、沈んでいる息子を見て打ち明けてくれと言うがワルターは何も言わない。今まで友達の様に親しかった父と子の間が気まずくなって来た。母は本能的に息子の身を心配して探すが彼の姿は見当たらない。人々はやっと艇庫でワルターの着衣を発見し、危うく溺れかかっていた彼を救う事ができた。ワルターは正気に帰ると先ず父を見た。父は息子の傍らに付切って二人の間はまた元の様に近づいた。エリカは自分のした事に気がついて、荷物を纏めると淋しく都会へ帰った。男爵は妻に心配かけた事を詫びると、理解ある夫人は「私達の義務は働く事と、息子の事を思う外にはありません」と優しく言うのだった。

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作品データ

原題
Eine Siebzehnjahrige
製作年
1934年
製作国
ドイツ
配給
東宝
初公開日
1934年
製作会社
ロイド


[c]キネマ旬報社