レベッカ・スマート
セリア
50年代にメルボルンでおきたうさぎ没収事件を基に、アン・ターナーが脚本を執筆。84年に脚本家ギルド賞を受賞し映画化が決定した。主演は、ドウシャン・マガヴァイエフに見いだされ、「コカコーラ・キッド」でスクリーンデビューを飾ったレベッカ・スマート。
59年のメルボルン。9歳のセリア(レベッカ・スマート)は、大好きな祖母の死にショックを受け、いつしか彼女の中におとぎ話と現実が入り交じった世界が作られてゆく。やがて隣に越して来た一家と仲良くなった。父のレイ(ニコラス・イーディ)が大切に飼うセリア。隣家のアリス(ヴィクトリア・ロングレー)とその夫は、共産党員で、そのために追われるように出て行き、うさぎが病気蔓延のためにヴィクトリア州政府の命で没収され、メルボルンの動物園で死んでしまう。セリアはおとぎ話の魔物がつれ去ったと考えて戦いを挑んでいく。
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