『プレデター2』公開35周年を、誰よりも早く祝いたい!【豆魚雷の「遊星からの物欲X」】
洋画やアメコミのグッズを多数取り扱うことで、映画ファンにお馴染みのキャラクターショップ「豆魚雷」のスタッフが、ホラーキャラクター&グッズへのアツい愛を叫ぶ連載「遊星からの物欲X」。第9回は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の大ヒット作の続編『プレデター2』(90)から、シティハンタープレデターが登場。今年で公開35周年となる本作。カルト的な人気を集めるその魅力を、キャラクター目線で語りつくす!
祝いたい、『プレデター2』を祝いたい。
みなさんこんばんは!サムゲタン市川です。まだまだ寒いこの季節だからこそ、熱くならなくてはいけません。そう、まるで90年代のロサンゼルスのように…。2025年は『プレデター2』の公開35周年イヤーです!年末の11月21日が本国公開日ですが、来るべきその日に向けて、いまのうちからプレデター愛を滾らせておくべきなのです。実は、初めて観た時はあんまり好きになれなかった私。けれど、大人になって観直してみるとめちゃくちゃおもしろいじゃん!って感動した次第です。今回はその熱冷めやらぬうちに、本作のここが好きだッ!てところをご紹介していきます。
犠牲者数はなんと27名!より凶暴に、より残酷に。
舞台はバル・ベルデからロサンゼルスへ、前作から大きく変わった『プレデター2』では、新たなるプレデター“シティハンター”がコンクリートジャングルで大暴れします。大都市の放つ熱波に惹かれ、ギャングをバッタバッタと惨殺し、その犠牲者数はなんと27名!これはいまなおシリーズ最多のキルカウント数です。人間を狩る、という一点においてはシリーズ中でもトップクラスのシティハンター。この残虐性充分な狩人に挑むのは、名優ダニー・グローヴァー演じるマイケル・R・ハリガン警部補。警察vsギャングvsプレデターの三つ巴が幕を開けます。
シティハンターの多彩な武器、新機能
シティハンターが狩りに用いる、実に様々な装備をご紹介。まずは基本。プレデターの個性がもっともよく表れるバイオマスク。素顔を隠し防御するだけでなく、数種類の視覚補助や音声模倣、∴型照準装置など狩猟のサポートをしてくれる便利な機能が盛り沢山!
両腕にはそれぞれ異なる機能を持ったガントレットを装着。右腕には一対の刃から成る格納可能なリストブレイドが、左腕には光学迷彩クロークやバイオマスクの制御、自爆装置までもが組み込まれており、状況に応じて機能を使い分けることで戦術的に立ち回ることが出来ます。
左肩には高威力のプラズマキャノン!人間をいとも簡単に肉塊へと変えてしまう火力を誇り、照準装置でトラッキングした対象をハンズフリーで射撃出来ちゃう優れもの。そのほか、負傷時の応急手当が出来る医療キットも携帯。治療には痛みを伴うものの、すぐに戦線復帰が可能になるほどの即効性が。このキットいいなぁ…現実にも欲しいですね。
ここまでは、前作に登場した“ジャングルハンター”と同じ。これだけでもシュワルツェネッガー演じる“ダッチ”ことアラン・シェイファー少佐率いる精鋭6名をことごとく惨殺するに至った充分すぎる装備だというのに、血気盛んなシティハンターはそれを上回る装備で都市部での狩りに臨みます。殺し方も獲物の数もボリュームアップ!増えるというのはいいものです。
今作初登場の代表的な武器といえばコンビスティック!ポスターやDVDのジャケットでもよく見る、あの槍です。伸縮可能な仕掛け武器で、携帯時は約42cm程度のサイズですが、戦闘時にはシティハンターと同等の長さまで変形するのがカッコいい!シティハンターを演じたケヴィン・ピーター・ホールの身長が約220cmなので、約5倍の長さに。こんなの大好きになっちゃうじゃん。
そしてスマートディスク。一見するとチャクラム(円月輪)のようですが、その切れ味は人間の身体を紙のようにスッと一刀両断してしまうほど!放射状に光が放たれているのがちょっとかわいいオシャレ武器です。2度目の狩りでのみ登場したスピアガンは実物さえ映らなかったものの、刺股によく似た槍の穂のようなものを射出する中距離武器。現場に残されたこれは、ハリガンがシティハンターに近付く一歩となったのでした。対象の動きを封じ、さらに締め付けるネットランチャーも今作が初登場作品。前作のように細切れになることはありませんでしたが、ワイヤーで身体を切り刻まれるのは想像を絶する苦痛でしょう。
勝利、そして…
終盤、辛くもシティハンターとの死闘を制したハリガンの前に現れる、9体の新たなプレデターたち。登場時間こそ短いものの、それぞれまったく違う容姿の持ち主であることがお分かりになるかと思います。プレデターがコミュニティを形成していることが明らかとなり、装備やバイオマスク、体色によって個体差がはっきりと分かれたことで、後続作品では複数の個性豊かなプレデターが登場することに繋がり、今日に至るシリーズ化の礎を築いたといえるでしょう。
製作費3500万ドルに対して北米興行収入3000万ドルと、公開時は決してヒットとは言い難い成績に終わった『プレデター2』でしたが、のちのテレビ放送などで徐々にファンを獲得。現在では再評価されおり、さまざまなアイテムも発売される人気ぶりとなっています。デザインや設定という面でも、本作がなければ今日のプレデター像もなかったのではないかと思います。
さて、ここからはフィギュアのご紹介なのですが…先に言っておきましょう、今回登場するメーカーはネカ1社のみ。ここから先はネカ、ネカ、ネカのネカ祭りとなります!と、いうのも『プレデター』とネカは切っても切れない関係にあるのです。
1995年創業の「キャラクターショップ」。株式会社Ampusが運営する実店舗(高円寺店)、およびショッピングサイトで洋画やアメコミ、ゲームを中心としたフィギュアなどを始め、「豆魚雷」でしか買えない限定商品やオリジナル商品を多く取り扱っている。
最新情報は公式サイトhttps://mamegyorai.jp/をご確認ください。
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