千葉真一
柳生十兵衛光巌
天草四郎を中心に、細川ガラシャ夫人、宮本武蔵などが現世で果たせなかった夢、願望を満たすため黄泉の国から甦り徳川幕府をおびやかす。山田風太郎の原作の映画化で、脚本は「悪魔が来たりて笛を吹く(1979)」の野上龍雄、「忍者武芸帖 百地三太夫」の石川孝人、「復活の日」の深作欣二の共同執筆、監督も同作の深作欣二、撮影は「古都(1980)」の長谷川清がそれぞれ担当。
寛永十五年、徳川幕府のキリスト教弾圧に端を発した島原の乱は、天草四郎時貞を中心に、二万人近い信者が惨殺された。その夜、四郎の首は雷鳴とともに甦った。怨みをはらそうとする四郎は、やはり、生前に裏切られたり夢を果たせなかった人々を集めて、幕府に復讐を企てた。細川ガラシャ夫人、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、伊賀の霧丸、柳生但馬守宗矩たちが集まった。頻繁に起る不思議な事件を、柳生十兵衛は魔界から甦った化者たちの仕業とつきとめた。ガラシャは四代将軍家綱に接近し、お玉の方に扮して大奥に入ることに成功する。家綱はお玉の方の体に溺れ、次第に狂気じみていった。霧丸は若い少女と恋仲になり、悪に徹しきれず、脱走を図った。しかし、四郎はそんな霧丸を斬り殺してしまう。危機の迫っていることを悟った十兵衛は、おつうを養女にして山中に暮す刀匠、村正に魔物を斬れる妖刀の製作を依頼する。十兵衛はおつうの前で武蔵を斬り倒した。一方、江戸城はお玉と家鋼の部屋から出火した火に包まれていた。燃えさかる炎の中で、十兵衛は父、但馬守を激戦の末、斬り倒し、そして天草四郎と向い合った。顔、体に魔よけの文字を書いた十兵衛は四郎の首をはねた。四郎は自分の首を脇にかかえ、人間のいるかぎり、復讐を続けると炎の中に消えていった。
柳生十兵衛光巌
天草四郎時貞
細川ガラシャ夫人
官本武蔵
宝蔵院胤舜
伊賀の霧丸
将軍家鋼
松平伊豆守
柳生左門友矩
柳生又十郎宗冬
矢島の局
甲賀玄十郎
石田上総守
神尾備前守
松平隼人正
富田主膳
伊崎平内
安井藤兵衛
酒井雅楽頭
阿部豊後守
堀田備中守
板倉内膳正
細川忠利
水野勝成
戸田氏鉄
甲質くの一
小笠原少斉
茂左衛門
茂左衛門の妻女
伊賀の長老
宗五郎
与平
彦作
米十
百姓
百姓
百姓
百姓
百姓
百姓
霊
侍
百姓女
旅僧
能シテ
能子方
能ワキ
能アイ
おつう
お光
村正
柳生但馬守宗矩
声
監督、脚本
脚本
脚本
原作
製作
撮影
音楽
音楽
美術
美術
編集
衣裳アドバイザー
照明
録音
助監督
進行主任
企画
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
スチール
[c]キネマ旬報社