北原佐和子
北林佐和子
二人の女子高生が、突然自殺した級友の謎をさぐる内に、教師殺人事件を解決するというパンジー(北原、真鍋、三井)主演の青春ミステリー。小林久三の同名小説の映画化で、脚本は「幸せを世界の友へ」の池田一朗と東条正年、監督はこれがデビューの川上裕通、撮影は満井坦彦がそれぞれ担当。
東京オリンピックが華やかに開催されていた時、逃亡中のヤクザ・北林佐吉が真山刑事に射殺され、北林の妻は間もなく女の子を産み病院から姿を消した。それから一八年後の夏、ちえみとチャコの通う高校に、佐和子が転校して来る。三人は八浪コーチの水泳部員として急速に仲良しになった。両親のいない佐和子はラーメン屋に住み込みで働いており、ある夜、教師の倉原に呼び出される。彼は彼女が一八年前に死んだ北林の娘だと知っており、ある人物に会わせてやるというが、待ち受けていた車に轢き殺された。逃げのびた佐和子は、翌日警察の取り調べになぜか口を閉ざす。そして小村教師が、先月、倉原の子を堕ろしたため疑われ、取り調べを受けている時、千葉の館山で佐和子自殺の報が入った。そんなバカな--揺れ動くキャンパス。やがて水泳部に白紙の小田原城の絵葉書が舞い込んだ。ちえみとチャコは佐和子が生きていると信じ、彼女の育った小田原の愛育園に行き、園長より彼女の自殺は八浪と彼女のしくんだ狂言であり、絵葉書も学園から投函したことを知らされる。そして、ちえみの愛犬が佐和子を古い映画館の楽屋で見つけ、再会する三人。一方、小村が自宅で殺される。実は、チャコがお熱の級友、澄夫の母、幸江は今は商社の海外支社長夫人におさまっているが、佐和子の母親でもあり、昔風俗嬢でもあったのだ。その過去を倉原に知られてゆすられており、次次と殺人を犯していたのだ。幸江は倉原殺しの目撃者・佐和子を殺すため小田原へ行く。人気のない映画館で三人を追いつめる幸江だが、佐和子を実の娘と知ると、握っていたナイフも捨て、かけつけた警察に逮捕されるのだった。
北林佐和子
真山ちえみ
三池チャコ
真山雄作
宗方幸江
三池久造
北林佐吉
倉原信太郎
小村美子
飯島敏彦
矢野刑事
ラーメン屋の主
三上医師
星山園長
杉山
八浪俊子
老人
宗方澄夫
監督
脚本
脚本
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
企画
スチール
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