私をスキーに連れてって|MOVIE WALKER PRESS
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私をスキーに連れてって

1987年11月21日公開,98分

スキーはプロ級だが都会では冴えないサラリーマンの青年が恋に仕事に目覚め、自立していく姿を描く。ホイチョイ・プロダクションの原作をもとに「恐怖のヤッチャン」の一色伸幸が脚本執筆。馬場和夫の第一回監督作品で、撮影は「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」の長谷川元吉が担当。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

矢野文男はある商社に勤める26歳のサラリーマン。仕事ぶりも恋もいまひとつパッとしない都会人だが、大学時代からスキー選手として鳴らしてそちらのほうはプロ級の腕前、ゲレンデではいつもスターなのだ。会社ではスキーの名門ブランド“サロット”の販売を、元ワールドカッブ選手・田山のプロジェクトで行なっていたが、矢野も部外者ながら手伝っていた。クリスマス、奥志賀のスキーツアーで矢野はOLの池上優と知り合い、一目ぼれ。矢野の高校時代からのスキー仲間、正明、真理子、和彦、ヒロコの四人もなんとか二人をくっつけようとするが、オクテな矢野はなかなかアプローチすることができない。ようやく電話番号を教えてもらったが、それはデタラメの番号だった。東京へ戻ったが優と連絡が取れずに落ち込んでいた。ある日、彼は仕事のミスで常務に呼び出され、なんと社内で優とバッタリ。彼女は同じ会社の常務秘書だったのだ。田山が企画したサロットの新しいウエアの発表会が、バレンタインデーに万座のスキー場で行われることになった。矢野もその準備に忙しく、せっかくの優とのデートにも遅れたり、行けなかったり。矢野は優のためにバレンタインの日は、スキーツアーに参加することにした。当日、矢野は優や仲間たちと志賀でスキーを楽しむ。ところが、万座では田山に反発する所崎らの陰謀により発表用のウエアが一着も届いていなかった。頼みは矢野たちの身に着けている6着のみ。矢野がつかまらないので、真理子とヒロコが車で万座へ向かった。しかし、それでは間に合わないと思い、優はウエアを着込みスキーで万座を目指したが、志賀・万座間は難所が多くスキー歴の浅い彼女には自殺行為だった。トラブルに気づき、矢野は優の後を追った。一方、真理子らの車は途中で横転。夜になり矢野と優もスキーでは走れなくなったが、運よく正明と和彦がライトを背負い応援に来た。4人は万座へ急ぐが、発表会場はすでにガランとしていた。間に合わなかったかに見えたが先に着いた真理子とヒロコがモデルとなり野外では撮影会が始まっていた。サロットのペアルックの文男と優も舞台に上がり写真撮影に応じる。その場で優は文男にバレンタインのチョコレートを渡した。

作品データ

原題
Take Me out to the Snowland
製作年
1987年
製作国
日本
配給
東宝
上映時間
98分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

3.4
  • モッピー

    4
    2018/11/9

    バブルを生きた世代としては懐かしい作品
    経済的に頭打ち、消費税は増税、平成の元号も変わろうとしている現在を生きる若者に本作品はどう見えるのか?
    ・・・今はみな懐かしい・・・ガクッ!(沖田艦長)

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  • okara

    3
    2009/6/10

    懐かしいあの頃日本中が元気で生き生きした、土曜の夜はひょうきん族見て、そのまま朝まで飲んで金は使い放題。いい時代にタイムスリップさせていただきました。今の暮らしはどうです!??

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  • 晴耕雨読

    3
    2009/5/22

     バブル経済の好景気時代に製作された映画であり、この時代には春はゴルフ、夏はスキューバーダイビング、秋は海外旅行、冬はスキーといった具合に春夏秋冬アウトドアーで遊びまくっていました。当時のTV・CMにも“大統領のように働き、王様のように遊ぶ”というコピーが流れていたことを思い出します。

     映画「私をスキーに連れてって」はそんな時代に誕生したエンターテインメントです。といっても、これは単なるスキー映画ではなく、小学館の雑誌に連載されていた“見栄講座”で若者のスノビズムやトレンド意識を風刺して人気があったホイチョイプロダクションの馬場康夫が監督を担当したので本当に面白い映画に仕上がっています。スキー場を舞台にして恋人たちを爽やかに描いていますが、キスシーンさえもない正に文部科学省推薦級の爽やかさは一大センセーションを巻き起こしたのです。

     勿論、ホイチョイプロダクションですから、モノやテクニックに関する拘りが随所に見られています。例えば、洒落た記念撮影の方法論や、プロに見える休憩の取り方等などは結構積極的に取り入れた人が沢山いた筈です。かく言う私もゲレンデからチョッと外れた中腹の新雪箇所にスキー板を斜めに挿して椅子代わりにしていました。新雪にはシャンペンやワインを挿して、フランスパンにハムやチーズを挟んだサンドイッチ。大混雑していたスキー場のレストランに嫌気がさした女性たちが合流してきて新しい恋愛も芽生えたことを昨日のように思い出されます。

     白銀の世界でヒロインを演じたのは原田知世で、同じホイチョイプロダクシヨンによる「彼女が水着に着がえたら」同様に一番輝いていた時代の代表作品です。全編に流れるユーミン・サウンドが実に効果的で、映画館はスキーヤーには見えない人たちまでもがウキウキしていたことを思い出しました。

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