稲垣英和
岩村考太
日活児童映画室製作の児童劇映画六作目。春休みに日本横断三百キロの自転車旅行をする四人の小学生が自立と連帯の精神をつかみ取る姿を描く。脚本は「東京からきた女の子」の加藤盟、監督は「新どぶ川学級」の岡本考二、撮影は「20歳の性白書 のけぞる」の高村倉太郎がそれぞれ担当。
東京荒川区の六年生、考太、淳一、登、それに登の妹で五年生の弓子の四人が春休みを利用して東京~直江津、約三〇〇キロのサイクリングに出発した。四人のリーダーは「トマト塾」の塾長、大学生のトリさんである。心配する親を、この計画に賛成した考太の父が説得してくれた。四人は元気いっぱい、心をはずませ、軽快にペダルを踏んで行く。日も暮れたころ、第一日目の目的地高崎に着いた。しかし、第二日目が無事に終ろうとしたころ、考太の身勝手な行動からトリさんが足を怪我してしまった。旅を断念しなければと泣きじゃくる子供達に、トリさんは、電車で見守っていくことに決めた。三日目、女子大生のみどりさんと親しくなった。そのみどりさんに強盗犯人の疑いがかけられたが、四人の連係プレーで真犯人を見事に発見する。東京を出て五日目、ゴールめざして進む四人の目の前にコバルトブルーの日本海が広がっていた。四人は自転車を放り出し、浜辺へと駆けていく。ついにやったぞ!。四つの真赤なトマトは水平線を見つめ、大きく息をはずませていた……。
岩村考太
高田淳一
金子登
金子弓子
鳥塚
中島みどり
牧場の和子さん
榎本清
善介
怪しい男
絹子
キク
文枝
星野刑事
高崎の和尚さん
考太の父
監督
脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
企画
スチール
制作補
[c]キネマ旬報社