難波香織
岩木サチコ
交通事故で頭に重傷を負い、“植物人間”となりながらも、周囲の人々の献身的な看護で、奇跡的な快復を見せる少女を描く。梶田欽志の原作の映画化で、脚本は「極道社員遊侠伝」の長谷部利朗、監督は長谷部利朗と山田健の共同、撮影は長沼六男がそれぞれ担当。
ストーリー
夏休みが終ると岩手山麓に秋がしのびよって来る。学校の帰り道、三年生の岩木サチコは畑仕事をしている母のひさ乃と別れた後、トラックにはねられた。頭蓋骨開放性陥没骨折、脳挫傷、硬膜裂傷の瀕死の重傷。サチコの父、武市は地方公務員、母のひさ乃が農事を切り廻し、長兄周一は東京に就職、弟の裕二、健三は中学生の明るい家庭は一変した。二ヵ月たっても意識の戻らない“植物人間”となったサチコ。病院の廊下で生活する武市とひさ乃。田圃は荒れ、家を守る兄弟に喧嘩は絶えない。何ヵ月も眠れない夜を過ごすひさ乃は、思わずサチコの首を締めようとしたこともあった。そんなある夜、病室を廻っていた西尾婦長が何気なくサッちゃんバイバイと言うと、サチコの顔がほんの少しほころんだ。「サッちゃんが笑った！」集まって来るひさ乃や先生。この笑いで崩壊寸前の家庭が救われた。年が明けると、病室がサチコの教室となった。大森教諭がカセットを持ち込んだ。サチコは着々と快復に向かっている。
キャスト
犬塚弘
岩木武市
丘さとみ
岩木ひさ乃
沼平淳一
岩木周一
亀田秀紀
岩木裕二
尾坂和也
岩木健三
土屋嘉男
小山田正
宗近晴見
橋本直之
新倉博
斉藤行雄
関悦子
西尾修子
中川三穂子
杉山淳子
鈴木正幸
渋谷一夫
下元勉
影山昭彦
多々良純
飲みやのおやじ
大森暁美
小山田千恵
山本千代
小山田真弓
小野寺瑞穂
県庁の上司
真木小苗
おしげ婆ちゃ
斉藤幹男
食料品店主人
羽田えみこ
太田雪子
光映子
種田京子
勝山智也
横道進三
藤原哲郎
牧山優
清郷秀人
大森敬介
矢島和子
田中弘子
川島照満
運転手
スタッフ
監督、脚本
長谷部利朗
監督
山田健
原作
梶田欽志
製作
馬道昭三
製作
亀田美重子
撮影
長沼六男
音楽
鏑木創
美術
熊谷正雄
編集
鈴木昌春
照明
吉山清二
録音
熊谷宏
録音
杉崎喬
助監督
今関健一
企画
西田繁俊
企画
上西弘次
監修
中村登
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 1980年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 松竹
- 初公開日
- 1980年2月16日
- 上映時間
- 92分
- 製作会社
- 馬道プロダクション
[c]キネマ旬報社
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