エロスは甘き香り:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
エロスは甘き香り
エロスは甘き香り
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エロスは甘き香り

1973年3月24日公開、75分
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若い男女四人が始めた密室での共同同棲生活、その彼らのうっ屈した心情と歪んだ青春を描く。脚本は「戦国ロック 疾風の女たち」の大和屋竺、監督は「赤い鳥逃げた?」の藤田敏八、撮影は「(秘)弁天御開帳」の萩原憲治がそれぞれ担当。

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ストーリー

カメラマン浩一、服飾デザイナー悦子、漫画家志望の昭、バーのホステス雪絵の四人が同棲生活を始めたのには深い理由があったわけではない。浩一は仕事がなく、悦子のところにころがり込み、半ばヒモのような暮しをしていた。売れない劇画を描いて、行くところのなくなった昭は、愛人の雪絵を連れて浩一たちのところに居候をきめこんでしまった。共同同棲生活が始まったのはそれからである。ある日、酔った雪絵を、浩一は衝動的に抱いてしまった。雪絵はそれを待っていたかのように彼を迎え入れた。昭は仕事をしない浩一に意見するかのように、売れない劇画を描き始めた。今度こそはと、描き上った作品を出版社に持ち込んだが、やはり不採用だった。失望にやけっぱちで飲んだ酒のいきおいで彼は悦子を抱いてしまった。そんな彼を悦子はやさしく、つつみこむのだった。その頃、浩一は行きつけの居酒屋の主人・久生からワイ写真のモデルを依頼されていた。相手は久生の女・雀である。浩一はヒモの自分から刹那的にも逃れるためにモデルを承知し、雀と幾多の交じわりをするのだった。ファインダーからそれをのぞく久生の目はぎらぎらと輝いていた。数日後雪絵は共同生活に嫌気がさして、部屋から出て行った。誰も止めようとはしなかったし、止める権利のないことも知っていた。そして、ワイ写真のモデルとなった浩一と、劇画を諦らめた昭と、二人のヒモを持った悦子の三人の奇妙な生活が、あてどもなくつづいていった……。

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作品データ

製作年
1973年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1973年3月24日
上映時間
75分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社