佐野周二
鹿島建設会長
菊島隆三の原作を岩佐氏寿と工藤栄一が共同脚色し、「いれずみ無残」の関川秀雄がメガホンをとった霞が関ビル完成までのドラマ。撮影は「人生劇場 飛車角と吉良常」の仲沢半次郎が担当した。
関東大震災の直後。帝大学生古川は、累々たる瓦磔の中に上野・五重塔の雄姿を見て、祖先が残した耐震技術の偉大さを知った。それから四十年、その時の感動は、古川東大教授を、耐震建築の世界的権威にまで育てあげていた。鹿島建設会長は、日本の都市問題解決が超高層ビルの建設以外にないと信じ、彼に生涯の夢を託した。古川は佐伯構造設計課長らと共に、柔構造超高層ビルの設計にとりかかった。そして、世界に先がけH型鋼を採用、風洞、耐火等数々の実験を行なった。公開実験は成功、活動の主体は設計部門を離れて江尻、松本らの率いる現場建設部門へ移った。鉄骨組立ては台風シーズン前までに完了しなければならない。タワークレーンを操縦するオペレーターの島村もトビ職の小森も誇りをもって、仕事に挑んだ。ある日、出稼作業員の星野がナットを何気なく投げ捨てた。しかし、それは爆発音とともにトラックに大穴をあげるほどの偉力をもっていた。江尻は、安全作業に徹底し、ビルは二十、三十と、階を重ねた。雪に悩まされ、落雷をさけて、島村らは頑張った。そして、上棟式。一四七Mと書かれたH型鋼が晴れやかな人々の顔に見送られて吊上げられた。三十六階の霞が関ビルが朝日に輝いたのは、昭和四十三年四月十八日のことだった。
鹿島建設会長
鹿島建設副会長
古川教授
古川教授の学生時代
古川教授の夫人芳子
古川教授の兄
江尻所長
妻佐知子
亀田常務
木下工事部長
佐伯構造設計課長
佐伯構造設計課長の妻直子
佐伯構造設計課長の子博
大原課員
久保課員
松本所長代理
菊地工務部長
佐々木第一工務課長
宮本第二工務課長
三田第三工務課長
島村オペレーター
土橋道子
道子の父
出稼ぎ人夫星野
出稼ぎ人夫星野の妻ゆき
出稼ぎ人夫星野の子春也
出稼ぎ人夫星野の子太吉
青柳鹿島建設専務
東技研建築部長
吉村次長
中西部員
筒井部員
川島三井不動産社長
水野専務
芝常務
鮫島常務
山下設計事務所小川会長
岡林東西石油社長
竹本大型工場長
平沼大型掛長
大型工場職員
ロール置揚係員
磯部建設社長
トビの小森
トビの柿本
石井第一工務課員
工務課員A
工務課員B
工務課員C
霞が関現場守衛
ダンプ運転手
病院の女の子
下宿のおばさん
多々良
煙草屋の男
飯場の小母さん
飲屋のおかみさん
集金の洋服屋
鹿島建設会長秘書
新聞記者A
新聞記者B
月岡見積部員
苗田構造設計課員
技研電子計算機の係員
霞が関現場作業員A
霞が関現場作業員B
霞が関現場作業員C
トビA
トビB
山下設計事務所村田常務
坂口東京支社長
三井建設町田工事部長
監督
原作
製作
製作、脚色
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
企画
スチル
脚色
協力
協力
協力
協力
協力
協力
協力
協力
協力
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