猛獣使いの少女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
猛獣使いの少女
猛獣使いの少女
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猛獣使いの少女

1952年6月5日公開、96分
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根岸省三が企画を立てて、「三等重役」の井手俊郎と「戦後派お化け大会」のコンビ井上梅次が協力して脚本を書き、「娘初恋ヤットン節」の佐伯幸三が監督している。撮影は同じく秋野友宏である。主演は少女ジャズ・シンガーとして売り出している江利チエミで、大映専属となった第一回出演作品。それに「死の街を脱れて」の荒川さつき、根上淳、伏見和子に、岡譲二、千秋実などで、オール・アメリカン・サーカスが賛助出演している。

ストーリー

日本を訪れたオール・アメリカン・サーカスの中に、二人の日本人親娘がいた。ピエロの浩介と、十五歳になる人気少女マユミであった。マユミは浩介の親友山本專吉と米人ヘレンの間に生まれた子供であった。日米開戦と同時に日本へ送還された專吉は、ヘレンが妊娠していたことを知らなかったので、マユミが生まれたことも知らなかった。ヘレンはマユミを産むとまもなく死んでしまい、浩介はヘレンからマユミを託されたのであった。マユミがまだ見ぬ父を探していることが新聞に出ると、專吉の兄の源太は、マユミの養育費一万ドルというのに欲がわいて、彼女を引き取りたいと申し出た。が、当の專吉は行方不明のままであることが分かった。浩介は、專吉自身でないとマユミを渡せないとはねつけた。ある日マユミは隅田河岸で仲良しになったバイオリンの流しの小父さんと酒場で再会し、そうとは知らず強く心をひかれた。それが專吉だった。專吉は新聞でマユミのことを知り浩介と話し合った後で、自分が身を引くことがマユミを幸福にすると考え、どこかへ姿を消した。マユミは浩介と一座のチエリとの話で、バイオリン弾きの小父さんが父でその人はもう帰ってこないと聞き、悲しみのあまり曲技をしくじって五十尺の高さから墜落した。幸い救助網で救われた。專吉は愛の絆にひかれて引き返してきてマユミの手を取り、お互いの幸福のため別れなければならないと言い聞かせるのだった。マユミは專吉の気持ちを理解し、悲しみをこらえながら強くうなずくのだった。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1952年6月5日
上映時間
96分
製作会社
大映東京


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