春の囁き:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
春の囁き
春の囁き
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春の囁き

1952年12月11日公開、93分
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東宝の一翼として誕生した東京映画目黒撮影所第一回作品。「思春期」の姉妹篇で、「風ふたたび」の植草圭之助、古川良範の脚本を、同じが潤色し、監督している。撮影は三浦光雄。出演者の主なものは「思春期」の三國連太郎、岡田茉莉子、「生きる」の千秋實、ほかに遠山幸子、青山京子、久保明、鈴木孝次の青春スタアの面々が出演している。

ストーリー

瀬戸内海のとある高校を卒業した幸次は、幼馴染みの八重子が心をこめたセーターを着て大学入学のため上京した。ジャーナリスト志望の彼は大学の新聞部に入ったが、ここは田舎の高校の静けさと打って変わって切実な社会の波がひたひたと押し寄せ、若い彼の情熱を煽るのだった。新聞でも熱心な活動家の林伸子をみると地方でおとなしく花嫁勉強をしている八重子とは違う新しい魅力を彼は感ずるのだった。上級生の吉村を注進とする貧農の調査から伸子と特飲街を訪ねた彼は、そこに売られてきた少女春子を救う決心をする。一方八重子には孝次の家から兄専太郎の嫁にと話があるが、娘の園子から二人の仲を聞かされた母兼子は孝次の気持を確かめさせる為、金銭を托し旁々八重子に東京に行ってもらう。しかし八重子と会った孝次は金銭を受け取るなり春子の救出に走り廻る始末なので、八重子は隔たった二人の距離を痛感する。また世の中の複雑さは孝次を途方にくれさせた。春子の父からは更に多額な金銭を要求され、挙句の果は孝次と伸子の二人は特飲街の女を誘拐したとの嫌疑で警察の取調べを受けねばならなかった。身の潔白が晴れはしたが、孝次は重い心で帰郷した。八重子と専太郎の話は既に決まっていた。「兄貴と結婚するんやってね、おめでとう」とつぶやく彼に「ありがとう、孝次さんもお身体を大切に勉強してね」と八重子は答えるのだった。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1952年12月11日
上映時間
93分
製作会社
東京映画=東宝


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