まごころ(1953):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
まごころ(1953)
まごころ(1953)
-

まごころ(1953)

1953年1月29日公開、94分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

さきにSP「息子の青春」でデビュした小林正樹監督のフィーチュア第一回作品。脚本は師、木下恵介のオリジナルである。「処女雪」の森田俊保、「学生社長」の木下忠司がそれぞれ撮影、音楽を担当。キャストは小林監督の従姉にあたる田中絹代の特別出演のほか、俳優座の千田是也、東山千栄子、永田靖、「ひめゆりの塔(1953)」の津島恵子、「夏子の冒険」の淡路恵子、「鳩」の石浜朗、「うず潮(1952)」の新人野添ひとみ(SKD)、「春の鼓笛」の高橋貞二、大船入社第一回の三橋達也など。

ストーリー

有賀弘は万事潤沢な家庭にそだち、のびやかでやんちゃで遊びずき一方の少年だった。来春に迫る大学入試の準備のため、すきなラグビーを擲つことがちかごろの苦労といえば、苦労である。或る朝、有賀家と路一つへだてたアパートに、野々宮清子、ふみ子という年若い姉妹が引越してきた。--窓ごしにそのふみ子の姿を目にした瞬間、弘はなにか悩ましい、未知の感動におそわれる。胸を病む美少女ふみ子もまた、弘の面影に淡い慕情をかんじた。--クリスマスの夜。清子とその恋人志村が出かけた留守に突然、姉妹を利用しようとしつこくつきまとう悪辣な叔父が、たずねてくる。夢中で戸外に走り、やがて雪を喀血でそめ倒れ伏しているふみ子を助け起したのは、弘のラグビーの先生坂本だった。たまたまお歳暮をもってその下宿に来合せた弘は、坂本と共に自動車をよび、ぐったりしたふみ子をアパートへ運ぶ。彼女は、すでに重態に近かった。--名前もしらぬその人の療養費を父に出してもらおうとした弘は、その交換条件--入試合格のために、今迄とはうつて変る猛勉強をはじめた。一心に思いつめて粘りぬく弘の姿に、理由をしらぬ家人は驚いたり心配したりする。が、ふみ子の病勢の進度はもっと速かった。弘の試験の前日、彼女はこの世を去る。--弘は自室に閉篭って泣きじゃくった。悲しみ、絶望。彼の人生最初の試錬である。しかし彼は、同じような過去をもつ坂本先生のはげましで、それに耐えることができた。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
It Springs in My Heart
製作年
1953年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1953年1月29日
上映時間
94分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社