残波岬の決闘:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
残波岬の決闘
残波岬の決闘
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残波岬の決闘

1953年5月27日公開、81分
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「憲兵」に次ぐ児弁英生と津田勝二の共同製作。傑作倶楽部連載の石野径一郎の小説を「夜の終り」の菊島隆三が脚色、新人内川清一郎の第一回監督作品である。第一回といえば美術の朝生治男もこの作品でデビュー、撮影は山中晋、音楽は古関裕而。「憲兵」の中山昭二、藤田進、阿部徹、「新書太閤記 流転日吉丸」の月形龍之介、「伊豆の佐太郎」の嵯峨美智子、「煙突の見える場所」の関千恵子などが出演。

ストーリー

山内三四郎と鷲見俊介は学校友達で、また大里義文唐手道場の双壁として無二の親友だったが、師大里が青年時代野国弁岳と決闘のさい受けた“十年殺し”の古創がいたみだし、隠退ときまって山内を後継者に指名してからは、二人の仲がこじれ出した。大里はその野国が統卒している沖縄ひめゆり舞踊団のスタア、野国の姪の苗子と山内が恋仲なのを知り二人を結ばせることで旧怨を一掃しようとおもうが、野国はすげなく拒絶する。ばかりか苗子と山内が伊豆にハイキングにでかけた途次にあらわれ、手合せと称して山内に挑む。手練の山内も、野国の秘術「三角跳び」には敵せず、崖下に追い落されたが、折しも来合せた早川鉱業の社長令嬢で同じ大里門下のルリ、鉱山事務所の小使い上村老人らや苗子の看護で蘇生する。一方、鷲見は山内へのにくしみから苗子を無理じいに犯し、それと知った山内は激怒して鷲見を探すが、姿をくらましたあとである。苦しまぎれに飲みなれぬ酒に酔い、暴れて大里より破門された。ルリの世話で早川鉱業の鉱夫となり黙々とはたらいているうち、隠れた達人上村老から“猛虎の蹴り”の秘術をならう。巡業で麓の町にきたひめゆり舞踊団のうちに今は野国の輩下となった鷲見を発見、決闘を申込むが、やがて約束の時刻、約束の場所で彼は鷲見のすでにこときれた死体を見出す。当然嫌疑は山内にかかり、彼は検挙された。大里やルリ達の請願も一向利かなかった。そのうちに真犯人が野国らしいと気づいた山内は矢も盾もたまらず留置場の壁を拳でやぶり、野国の後をおう。舞踊団主--じつは内地・沖縄を股にかけた密貿易の首魁野国が沖縄へ引湯げようと残波岬でひそかに積荷を陸揚げしているうち、船に潜伏していた山内が野国の前に姿をあらわす。激闘の末山内の“猛虎の蹴り”が勝を制した。血まみれの野国は姪苗子への秘められた愛を告白しながら死んだ。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
配給
新東宝
初公開日
1953年5月27日
上映時間
81分
製作会社
新東宝=児井プロ


[c]キネマ旬報社