顔役(ボス)(1955):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
顔役(ボス)(1955)
顔役(ボス)(1955)
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顔役(ボス)(1955)

1955年12月27日公開、86分
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雑誌『小説倶楽部』所載の白石五郎の小説を原作者自ら監督の古川卓巳(「七つボタン」の監督者)と共同脚色した。撮影は「志津野一平 愛欲と銃弾」の中尾利太郎。主なる出演者は「母なき子」の三橋達也、南田洋子、「月がとっても青いから」の明美京子、殿山黍司、「未成年」の日高澄子、「人生とんぼ返り(1955)」の水島道太郎など。

ストーリー

羽田空港の警備出張所に勤務する多田警部と戸崎刑事は、香港から着く旅客機の名簿中に洪大全の名を見るや、サッと顔色を変えた。かねて密輸関係の大物としてブラックリストにのっている人物だが、一向に確証を掴めないのだ。赤坂のホテルに入った洪はナイトクラブ「ライアン」の星島支配人と会い、乾分たちからの密輸品を捌いた金の回収が思わしくないと聞いて不機嫌だった。神戸へ急行した洪が乾分の工藤を訪ねると、麻薬中毒の工藤は半狂乱のまま階下に転落して絶命した。彼の情婦龍子は洪のために強引に金を取り上げられたが、なぜか冷酷な洪に心を惹かれ、体を許すのだった。一足おくれて神戸に着いた戸崎刑事は何の手掛かりも得られず、洪が博多に向ったと知ってそれを追った。兇悪な洪は証拠煙滅のためへ次々と乾分たちを殺すが、戸崎は一味のジョージと島田を捕えることが出来た。その頃、洪は博多港外の大型貨物船で手に入れた荷物を携えて羽田に飛んだ。厳重な看視の眼を潜った彼はホテルで仲間のシュミッツに、仕事が計画通り進行したことを告げ、香港行きの切符を手配するのだった。一方、多田警部は戸崎からの報告で「ライアン」こそ一味の本拠だと知り、時を移さず急襲した。祝盃をあげていた洪がホテルに逃げ込むと、シュミッツは彼の失敗を責め、ステッキで殴りつけたので、洪は憤然と躍りかかってシュミッツを絞殺した。自分の部屋に戻った洪は神戸から追って来た龍子に目もくれず、旅支度にかかった。やがて、羽田空港に立った龍子の手に拳銃が冷く光っていた。離陸した旅客機に両眼を閉じて坐る供の顔が、次第にゆがんだと思うと、床にどっとのめった。鮮血が四辺を濡らしていた。

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作品データ

原題
The Boss
製作年
1955年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1955年12月27日
上映時間
86分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社