私は前科者である:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
私は前科者である
私は前科者である
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私は前科者である

1957年2月20日公開、90分
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橘外男の自叙伝“私は前科者である”の映画化。脚色は、「街燈」の八木保太郎と古川卓巳の共同、「人間魚雷出撃す」の古川卓巳が監督、「乳母車」の伊佐山三郎が撮影を担当。主な出演者は「最後の突撃」の安井昌二、「女子寮祭」の高田敏江、「孤独の人」の清水将夫、安部徹、他に西村晃、殿山泰司など。主役の一人にカーター将軍の令嬢リンダ・カーターが特別出演している。

ストーリー

結核の芸妓豆千代を身受けしようと鉄道管理部の公金を流用した滝は札幌監獄に収容され、呼び名も六九五号。宣告された刑期は三年。その間、豆千代は他界し、滝は一変して沈鬱な青年となったが、出獄後を考え英語の勉強に熱中していた。やがて仮出獄した滝は、東京の外国人商社モーリエル商会にタイピストとして勤め、信用を得た。前科者の秘密を抱く滝も、モーリエルや姪に当る秘書ミス・クレールの愛情に包まれ幸福だったが、営業部長高塚は彼を何かと嫉む。ある日、滝を訪れた監視役の刑事。叔父と偽っているこの男を高塚は不審がる。以前同房にいた稲田が来訪したことから前歴のバレた滝は、高塚の指金で退職金すら貰えず馘となった。別れ際にクレール嬢が手渡した自助論という本を心の支えとし、職業紹介所へ御百度を踏んだ滝は、揚句の果、周旋屋の紹介で割烹旅館“しののめ”の帳場が近く故郷へ帰る代りに傭われた。先任の帳場は何と同房の佐藤。だが佐藤は以前稲田に苦汁を味わせられたことからヤケ気味で、店の金を持逃げしようと考えていたのだ。滝は再び路傍の人となり、ルンペン同様の生活をくり返す。だがその中とある飯場で働いた折、佐藤が主人殺しを犯し犬のように死んだと知り愕然。怒りに燃えた滝がモーリエル商社に乗り込んだ時、高塚は公金費消で馘になっていたが彼と貿易業者として知己あった稲田を、滝は思う存分殴った。モーリエル氏のすすめで、滝は輸出店を持つことになった。本国スイスへ帰るクレール嬢は、横浜の埠頭で始めて滝への愛情を打ちあけ、同時に別れのあいさつを残してそのまま去って行った。

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作品データ

製作年
1957年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1957年2月20日
上映時間
90分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社