娘巡礼流れの花:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
娘巡礼流れの花
娘巡礼流れの花
-

娘巡礼流れの花

1956年7月31日公開、71分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

美しい瀬戸内海の島々を背景に瞼の母を探して遍路地を旅する娘と、逝きし娘の想い出を訪ねる母親とがいみじくもめぐり逢う哀切の物語。「悪の報酬」の陶山鉄と「トランペット少年」で原案を書いた田中研の共同脚本を、「力道山物語 怒涛の男」の森永健次郎が監督、「乙女心の十三夜」の山崎安一郎が撮影を担当する。主なる主演者は「愛情」の浅丘ルリ子、「東京の人」の青山恭二、藤代鮎子、「太陽の季節」の坪内美詠子、その他汐見洋、田中筆子など。

ストーリー

みどりは赤児の頃、四国の遍路地に捨てられていた孤児だった。みどりを拾って育ててくれた浪曲師夫婦は空爆で死に、彼女は或る興行師に引き取られ、その一座の踊り子になる。だが母を求めるみどりの願いは増すばかり。遂に養い親の許を脱け出したみどりは、同情した髪結の路子が工面してくれた旅費で、遥々四国を訪れた。みどりは瀬戸内の島々を結ぶ連絡船の中で、田口いねという中年の女性と知り合う。いねも又思わぬ事故で死んだ娘の想い出を抱いて巡礼する身の上であった。相似た境遇の二人は、いつしか実の母娘と同じ愛情を注ぎ合うようになった。そんなある日、二人は多度津から休養に来た学生山野良夫と知り合う。良夫は可憐なみどりに好意を持つようになり、人々の愛情に包まれたみどりは幸福だった。だが、いねは置き手紙を残して旅に出、良夫も再会を約して去った。一人ぼっちになったみどりは、又もや母を探して一人旅に出たが、とある札所で住職の話から母は身投げしたと知った。絶望したみどりが断崖に立ち母の名を呼び続ける中、思い掛けずもそこにいねが現われた。今は母と娘に結ばれた二人は又、巡礼の旅を続けるが、とある温泉で良夫の病気を知らせる葉書を受け取り、多度津を訪れる。だが、いねと良夫の母あやの会話から、あやこそ自分の実の母と知ったみどりは呆然としたが、意を決して、自分の母はいねだけであると涙と共にあやに向って言い切った。翌朝、いねとみどりは連絡船に乗り、思い出多い多度津を去って行った。みどりの後を追う良夫の叫びも、空しく汽笛に消えるだけだった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1956年7月31日
上映時間
71分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社